日経産業新聞 2004/12/14記事

日経産業新聞 2004年12月14日 5面 情報・通信面にて当社の記事が掲載されました。

談話室 コーナー

『目指せ連結サンロクマル』が記事になり、私の写真とともに、シナンシャル・システム・コンサルテングの主力製品である、『スーパーコンパクト』の新製品の考えが紹介されました。

皆様御存知の通り、企業環境はこの数年で激変しました。国際会計基準の適用であるとか、グローバルな基準の上で企業は戦う必要があります。自由貿易の世界では国際的に資本移動が行われ、東京証券取引所においても、海外の資本が流入し日本企業の株を購入頂いております。

世界の投資家を相手に企業は活動が必要であり、共通の物差しで会社の中身を評価されねば、企業として評価対象にならないのが現状です。特に、企業は子会社の成績を含めて親会社は評価されるのが、国際会計基準であります。

当社は子会社、親会社の連結決算を迅速に出来るパッケージを開発し、且つ決算にとどまらず連結経営をサポートするソフトとコンサルを実施しています。従来は、このような決算専用のソフトとして成長して来ましたが、重要な連結会計データをもとに、多面的なグループ経営に役に立つ、ようにパッケージの進化をさせ、人材の教育も進めて来ました、

コンピュータの歴史を振り返ると、昔は用途別に開発、製品化されていたコンピュータがIBM360の出現により、1台のコンピュータハードウエアとOS(基本ソフト)により、あらゆる業務の分野で利用可能になり、歴史を変革しました。
360度の使用に耐えるコンピュータであり、OSであるという設計思想です。

私は、当社が現在進めている『スーパーコンパクト・パスファインダー』は連結決算に利用されるだけでなく、幅広く連結経営におやくに立つような、360度の視野を持たせたいと考え、開発をしました。

そんな、私の気持ちが日本経済新聞の記者さまに伝わった、記事であると考えています。

追加注: IBM360を設計したのは、ジーン・アムダール博士です。富士通の池田敏雄専務がその後、彼とタッグを組み470V6,Mシリーズの汎用計算機を新たに開発しました。歴史に残る偉業でした。

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連結経営

昨日、丸の内ビルにて記者発表をしました。

・日経産業新聞
・電波新聞
・日経BP オンラインニュース
Web記事

本日、上記メデイアにて報道されました。今後も、随時詳細についてはメデイアさまの御協力にて、情報公開をして行きます。今後とも、宜しくお願いします。

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日本は『海の文明』目指せ

2004年8月17日(火曜日) 日本経済新聞 朝刊 特集『21世紀アジアと文明』最終回の論文に心打たれた。

川勝平太 国際日本文化研究センター教授 (略歴) 1948年生まれ、早稲田大学卒、オックスフォード大博士、専門は比較経済史

(論文要旨)

・日本は中国など、他の文明とは構造が異なる独自の文明である。歴史的な失敗の経験を踏まえて大陸中国には深入りせず、経済的連携を深めている東南アジアなど、『海洋東アジア』の中核として、オセアニアまでを見据え、海を媒介にした『海の文明』を模索するべきである。

(中国と異なる文明の構造)

・サミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』において、現代世界には、七つの文明があると論じた。そのうちアジアには日本、中国、ヒンドウー、イスラムの四つの文明がある。その後の文明論は9.11の米同時テロや中国の富国強兵化に目を奪われ、西欧文明とイスラム・中国文明が『いずれ本格的に衝突するのではないか』という論議と、衝突を防ぐ為の文明の共存の可能性を探る論議が支配的になった。

・ハンチントン曰く、『日本文明は基本的に中国文明と異なる。日本文明は西欧文明と異なったままだ。日本は近代化したが、西欧にはならなかった。』 と指摘、一衣帯水、同種同文などの表現で日本と中国が安易に一体化できると思うのは幻想である。日本は中国とは文明の構造が異なる。日本は他の諸文明と異なる独自の文明だ、という自覚に立つべきである。

(ペリー提督 日本観)

・ぺりーは『日本遠征記』の序論にて曰く『日本は制度として他の国々の交通を禁じながら、一定の文明と洗練と知力とを有する状態に達している』と。ペリーは来航前から日本人が『知力』に満ち、日本を『洗練』された『文明』とみなしていた。

(18世紀以前のアジア評価)

・蔑視ではなく、崇拝の対象であった。オスマン・トルコ帝国はチューリップの花、庭園の文化、コーヒー文化、外交などで手本を提供し、モーツアルトのトルコ行進曲にあるように異国情緒を誘う憧れの対象であった。フランスの啓蒙主義者達が中国礼賛者であり、上級階級にはシノワズリ(中国趣味)が流行した。

・しかし、19世紀の転換期にアジアがプラスからマイナスのイメージに転落した。理由は英国の産業革命、フランスの政治革命、ドイツの文化革命、米国独立革命など一連の出来事を通じ、西洋人が近代社会文明の自意識に芽生え他の文明を見下した。

(江戸期日本は『美の文明』)

・近代文明を誇る西洋人のアジア蔑視の目に耐えられたのは日本のみである。日本は西洋諸国を『列強』すなわち『力の文明』と見た。一方、日本の華は、ペリーの洞察にもあるように、国民の『知力』と社会生活の『洗練』であって、力の誇示にあったのではない。

・日本の生活文化は19世紀末の西洋人の美意識に影響を与え『ジャポニズム(日本趣味)』の流行を生んだ。
何故日本は『美の文明』たりえたか? 中国文明を含む他の諸文明は自然破壊の歴史特徴ずけられるのに対して、日本は森や水を生かしながら文明を築いたからである。

・津々浦々という言葉は中国には無い。津(港)が浦(海)で結ばれているのが日本の景観である。

(ASEANプラス3)

・三極のうち欧州と北米は大陸である。それに、対して東アジアは日本が南北に長い島国であり、朝鮮半島の韓国は三方が海に面し、中国で発展しているのは沿岸部、東南アジアは多島海である。

・経済的連携を深めているのは陸の東アジアではなく、海の東アジアである。これを『海洋東アジア』と名付けよう。
日本は歴史上、日中戦争など『大陸東アジア』に深入りしたときには失敗した。教訓・反省と心得て、日本は海洋東アジアの中核としての自覚を持って『海の文明』を模索すべきである。

・海洋東アジアの海の南には、オセアニアが位置する。共有するものは海である。現代の海は単なる自然ではなく、人間の営為の対象であり、文化的意味合いを持つ。

(結論)

・海洋東アジアからオセアニアにかけて美しい島々からなる『西太平洋津々浦々連合』を目指した『豊饒(ほうじょう)の海の三日月弧』の海の文明構想を提案したい。

・・・・・・JoBlog感想・・・・・・・・
・私は筆者と交遊が有る訳ではないし、彼の背景を知らない。しかし、見事な論文である、是非、新聞を参照されたし。私は、海部族(あまぞく)の血筋を受け継ぐもののようですが、縄文の昔からオセアニアを含む西太平洋には縄文土器が散在しています。 縄文時代には既に私達の先祖は船に乗り縄文文明世界を築いていました。

私はこの文明論を『蘇る西太平洋、縄文文明論』と名付けたい。

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林 あつむ先生との出会い

林先生とは5~6年前に会社の同僚の内山氏(現 マ-ベリックコンサルテイング社長)の御紹介で巣鴨の居酒屋で初対面した。その後、直接の仕事では御一緒出来なかったが1年前頃より御一緒に”AUC”(活動原価管理 経営可視化パッケ-ジ)の御仕事をさせて頂いている。先生は年間100日は海外のとりわけアジアの諸国に企業展開されている日本の製造業様のコンサルに出かけられている。20年以上日本の製造業様とりわけ組立製造業様を相手に会計システムの構築をされてきた。私は特に原価計算と聴くだけで、大学時代の嫌な思い出が巡ります、分厚い本を読まされ、特に、当時 神戸大学経営学部に溝口教授が原価計算を担当されており面白くない講義と勉強を強いられました。結局何も理解出来ない侭卒業となりました。それが5~6年前にひょんな事から林先生と酒席でお会いし、何か昔の原価計算とは少し違うように感じ先生の書かれたABC/ABM 活動原価管理等の本を読ませて頂き新しい世界を知りました。コンピュ-タとネットワークの進化により多分に、昔から理論は存在したのでしょうが現実的にそれが実現できる環境が出来たんでしょうね。企業の構成員が如何に付加価値高い仕事を毎日しているかをデジタルに表現する技術はまさにこれからの日本の企業が国際時代に生きて行くか鍵を握る重要な課題ですね。総合原価管理、標準原価管理と呼ばれる伝統的原価管理の世界と林先生が提唱されておられる個別原価管理、活動原価管理の世界は新たな世界に突入したように感じます。私も、1998年頃に2年間程当時神戸大学経営学部の助教授をされていた宿南さんのサポートで”情報通信産業論”非常勤していました、今も群馬大学 社会情報学部で学部長の田村教授に頼まれ非常勤をしていますが、学生諸君と夢を語るのが好きです。話はそれてしまいましたが、毎度林先生にお会いする度に、熱く語られるその姿がとても好きです。先日鵜飼先輩(以前blogで紹介済み)と久しぶりにNIFTYの社長の御子息ガ経営されている恵比寿のベトナム料理屋”We”でお会いし、其の時に気になる事を聞きました。彼がスタンフォ-ド大学の本屋ではハードカバ-の本が山積されている、それを学生諸君が読む、それに引き換え、日本の大学はどうか?How To物の本が沢山並べられている。これでいいのか?
鵜飼先輩は66歳、其の時彼はスタインベックの英語版の小説を読んでいました。

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FM TOWNS開発の想いで(3)

写真は昨年、六本木の『ワインガーデン』(瘋癲老人はワインにうるさい)にて、古河さんを囲みTOWNSの開発メンバの一部が集いました。 写真左の前から、福田さん(髪の毛薄い、HABITAT担当)、宗像さん(鉄人、ハード設計)、JO(アプリ)
最後尾が浦野大仏様(OS担当、制御プログラム担当) です。 右側は前から、玉井さん( 瘋癲老人、TOWNS設計責任、
鬼才)、菅原さん(バイオリニスト、OS担当、音楽ソフト担当)、古河親分、牛若さん( 玉井さんの弟子、一番働いた人) 以上8名の開発メンバです。 皆さん、相当にワインを飲みましたね! 今も熱く語る懲りない面々です。

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FM TOWNS開発の想いで(2)

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FM TOWNS挑戦の想いで

現nifty社長の古河さんが、FM TOWNSの開発回想録をcocologされておられます。 楽しく読ませて頂いて居ますが、私の名前が出てきましたので、私も少し触れさせて頂きます。私が自律神経失調症で身体を痛めて居た折り、古河さんに米国移住を命じられました。これが、私の命を救って頂いた事になり、カリフォルニアへの転地療法は絶大で、常に挑戦する人々が称賛される、失敗を恐れない文化、そして失敗した人にも又、チャンスを与える社会が気に入りました。
北米総支配人、富士通本社常務の(故)岩井社長の指揮下、直接上司の本多副社長の麾下で米国ビジネスの基本を教えて頂きました。当時、私は暇でしたので、ニューヨーク在住の富田君と米国のベンチャー企業の探訪どさ回りをして
日本におられる古河さんにReportを送り続けていました。明らかに、コンピュータのビジネスモデルが変わる真っ只中でした。暇な古河さんは年に4回、5回と出張で米国に来ます! その度にベンチャー企業の訪問の手引きをしていました。明らかに、古河さんは歴史の激動を予感されていたんですね、暇で米国に来ておられた訳ではありませんでした。その後、富士通は半導体部門の親玉でおられる安福さんより、パソコン事業を古河さんが事業部長として受け取る事になります。この時は既に、3年近くに渡り米国のパソコン事業を知り尽くしておられたので、最適なるバトンタッチと、私には映りました。私が、1986年頃に帰国して暫くしてTOWNSのプロジェクトに参画させて頂きました。私のボスは佐藤シコウさん(富士通総研社長歴任)、落合さん(PAREX社長)の配下で 五反田でハイパーメデイア開発センタを任され、アプリ開発、特に米国でのアプリケーション開発を任されました。相棒はトムランドルフ氏でした、サンフランシスコに会社を作り本格的に米国でのアプリ開発に乗り出しました。このプロジェクトの志の高さに惚れ、特に、設計した玉井氏(瘋癲老人)
の設計思想には驚きを隠せません、何故計算機は音楽も音声も、映像も扱えないのか? これでは、コンピュータは単なる企業の高価な設備でしかない! 4~5年に1回しか仕事をしないと評判の玉井さんに出会い、私の人生もここから激変する事になったのです。

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鵜飼直哉さんとの出会い

プロジェクトXで日本の電子計算機の挑戦が取り上げられました。
池田さんの部下で米国で活躍された一人に鵜飼さんがおられま
す。NHKさんが放映されたあと彼の会社を久しぶりに訪ねると
嬉しそうに、20年前の段ボル8箱が川崎工場の保管倉庫から
発見されたと。それは30年前のAmdahlと富士通の資料でし
た。鵜飼さんは米国現地の責任者として赴任されAmdahl氏
と470V6の開発に従事された。この経緯はNHKで放映され
たので皆様は承知の事と存知ます。ちょうどその頃は入社2
年目で私は全銀協オンラインシステムの開発をしていました。
1982年私が米国に赴任すると鵜飼さんはもう、Amdahlとは
異なる仕事でロスで社長をされておられました。会うたびに
ワインを飲みに行こうと、誘われワインに関する講義を聴かさ
れ、筒井君ワインを楽しむには先ず、自分の好きなワインを
一つ見つけなさい、そしてそれを原点に3次元空間にその後
出会うワインをプロットしなさい。そんな話を聴かされました。
富士通は先日の新聞報道では理科系の大学生の希望する
会社の5番目になりました。昨年は34位か35位だった。
プロジェクトXの影響でしょうか? 嬉しいです。

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社員教育について

私の会社は平均年齢27歳と若者中心の会社です。ちなみに
会社の事業の柱である連結会計/連結経営のソフト”SUPER
COMPACT"の責任者は取締役で30歳である。全員が公認
会計士を目指したメンバです。結果的に資格を得た人は少ない
けれど、むしろ資格は取れなかったけど、それ以上の実力を
獲得したいと望む若者の集団です。最近、1982年初頭に
米国駐在時代に偶然会社の経営者の通訳でシカゴの銀行
出向いた折、知り会えることができ、それ以来先生の塾生と
なり師と仰ぐ山田先生に社員の経営に関わる教育をお願い
した。名ずけて”指南車流MBA”。 先生は学問の領域だけ
でなく過去に富士通総研の初代社長として10年間実務を
経験されている。日本開発銀行時代より現場を経験されて
おられるので若者もより身近に感じると考えた。
大学院2年間でこなすカリキュラムを半年区切りでこなして
ゆくが、より実践的訓練を重視します。私は、5年後に10人
の若者が育てばいいと思い、社長自ら幹部候補生を先生
とともに育てたい。山田さんは昨日よりモロッコ(サハラ砂漠)
へ冒険の旅に出られました。 大丈夫やろか~~?

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