映画『風たちぬ』と原画展(横浜三越)を見学する
昨日、横浜の映画館に『風立ちぬ』を観に出かけ、帰り道、百貨店の『そごう』に『風立ちぬ 原画展』を観に立ち寄った。
宮崎駿さんは本当に飛行機好きだという事が判ります。私が観た宮崎駿さんの映画では必ず飛行機と風が登場した記憶があります。
今回の映画では九試単座戦闘機が主に注目されていました。逆ガル翼の美しい飛行機だと思います。調べると、ラジコンの世界でもこの飛行機を製作し飛ばしている人が居るようです。
参考 YouTube 九試単座戦闘機飛行ビデオ
堀越二郎さんの『零戦』という本を読んで感動し、ラジコンクラブ『赤とんぼ』が出来たといって過言では有りません。当時、会社ではアメリカの会社と提携せず、国内では唯一私が属した会社だけが独自路線でコンピュータのHW/SWの開発をしていました。特に当時オンラインシステムの開発で成功をおさめ、破竹の勢いで市場を独自路線で攻めていた時に、堀越さんの『零戦』という本に出合いました。技術者の琴線に触れる本でした。
『風立ちぬ』では『零戦』の設計にかんする秘話や苦労話が殆ど触れられていませんでしたので、私は少し物足りない気持ちでした。しかし、世界一を目指して物作りをする姿勢が綿々と戦後の日本の製造業に受け継がれているのではないでしょうか。業種は異なるが、堀越二郎さんのスピリッツは日本人の技術者に受け継がれていると確信しています。
そして、昭和レトロが好きな人は是非この映画を観ると満足されると思います。昭和初期の風景を堪能出来ると思います。原画展には沢山の若い女性達が詰めかけていました。スタジオジブリの丁寧な各場面の原画を観る事が出来ます、流石に凝りに凝っていました。
美しい八ヶ岳の麓の富士見高原が舞台となっています。堀辰夫の最晩年の傑作だと評判の『菜穂子』の名前が今回の映画では堀越二郎さんの結婚相手という設定でした。文学作品とはあまり縁のない自分なので、何故、宮崎駿さんがそうされたか、理由が判りません。ともかく、宮崎さんは自立する女性、未来の世界を開拓する女性を好んで描かれていますね。
本当に久しぶりに映画館に行きました、何時も新しい映画は飛行機の中でしか観ていませんでした。最近の映画館では部屋が沢山あり、『風立たちぬ』は3個の部屋で上映されており、顧客に対するサービスが素晴らしいと思いました。
アメリカのようにポップコーンとコーラを購入し、席で楽しみながら楽しい一時を過ごしました。
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