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新聞記事 奴隷一人=銅鐸原料50~70㌔

  弥生時代の銅鐸原料

 2013612日、読売新聞朝刊にて『奴隷一人=銅鐸原料5070㌔』という見出しで奈文研の難波洋三氏の論文を紹介していた。

概要をご紹介すると以下のようになります。

 弥生時代の銅鐸の原材料を中国に依存していたと考える説があります。とすれば、銅鐸の原材料の価格はいくら位であったか、弥生時代の日本列島の人々は購入出来る値段か問題になります。

 難波氏の論文では、河北省・満城漢墓で出土した銘文入り青銅器に注目し、紀元前121年の年号と840銭で購入したと刻まれているそうだ。重さは1680グラムなので、1㌔あたり当時の四銖半両銭で500銭となり、直後に流通した貨幣価値の高い五銖銭ならば300銭となります。

 ちなみに米の値段は幾ら程度だったでしょうか。籾20㍑で五銖銭30100銭だったそうです。50銭とすれば、銅1㌔が籾120㍑相当となります。

 日本の銅鐸は概略10㌔程度の重さですから、籾1200㍑相当の値段となります。登呂遺跡の高床式倉庫の容積が1万㍑と推定されているので、拠点集落では余裕を持って数個の銅鐸原材料を購入できたと推測する。

 大陸に対価として籾を運ぶ訳に行かないので、魏志倭人伝にも記録されている生口(奴隷)で支払った可能性が高い。当時の奴隷の値段ですが、一人あたり1500020000銭ではないかと研究成果がある。銅1300銭であれば奴隷一人で5070㌔の銅を購入出来たことになる。

 歴史書に残された記録では、107年(後漢)倭国王 師升が後漢の安帝に生口160人を献上。239年(魏景初2年)卑弥呼が魏の明帝に男生口4人、女生口6人を献上。243年にも献上し、248年卑弥呼を後継者である台与が生口30人を献上とある。

 私の印象では意外と銅の原材料の値段が安く感じています。勿論、輸入だけでなく国内で銅の原材料を開発したという説もあります。生口については色んな説があるようですが、中国大陸には沢山の人が存在する訳ですから、価値の高い人材を生口と呼んだのではないかと思います。特殊な技術者、例えば翡翠の玉を加工する技術者とか潜水漁法が出来る海女さんとか、漆器製造の技術者とか、色々と考えられます。特に大陸の人は海に潜れないので、海人、航海術に長けた人材も候補ではないだろうか。

 確かローマ時代でも高度な技術を持つ異国民の奴隷が多く存在していた事実がありますね。中国大陸には存在しない特殊技術を持つ人材を献上し貿易を行った可能性が高いと思います。

 来週、壱岐旅行をする計画です。魏志倭人伝ルートではなく宗像氏のルートを辿る旅となります。そして、瀬戸内海にある生口島というのが昔から気になっています。

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