ジャワ島・バリ島紀行(7) ジョグジャカルタ 世界遺産 プランバナン寺院
承前 ジャワ島・バリ島紀行(6) ジャワ島 ムンドゥット寺院
ジョグジャカルタの西北40㌔の地点には世界遺産、ボロブドゥール遺跡(仏教寺院)があり又、ジョグジャカルタ東17㌔には世界遺産、プランバナン寺院(ヒンドゥー教寺院遺跡)があります。今回は、この9世紀末から10世紀に建立された寺院の訪問です。
この遺跡は1549年の地震で崩壊したそうですが、最新では2006年5月のジャワ島中部地震で壊滅的な崩壊をしたそうです。日本も参加して現在も修復作業が進んでいるようです。
プランバナン寺院(Prambanan)には沢山の寺院が存在するそうですが、その中心はヒンドゥー教の3大神を祀る神殿とその神殿の前に建造されたその神が乗る堂塔で構成されています。
・中央 シバ神を祀る神殿、シバ神殿(別名 ロロ・ジョングラン)
そして、シバ神が乗る聖牛ナンデイを祀るナンデイ堂
・左 ブラフマー神を祀る神殿、ブラフマー神殿
そして、ブラフマー神が乗る水鳥ハンサを祀るハンサ堂
・右 ヴイシュヌ神を祀る神殿、ヴイシュヌ神殿
そして、ヴイシュヌ神が乗る神鷹ガルーダを祀るガルーダ堂
現在、中央のシバ神殿は傾いておりヘルメットを被り自己責任で中に入る事は出来るが今回はブラフマー神殿とナンデイ堂のみの見学となりました。ブラフマー神はBC15~BC10世紀の頃のバラモン教の時代では最高神と称された神で宇宙を創造した神です。彼の乗り物は水鳥ハンサです。
日本の5世紀頃の古墳時代、ヤマトタケル伝説や古墳周濠に水鳥の埴輪が多く存在していますが、ひょっとすると海人族が最高神の乗り物であるハンサ(水鳥)神話を伝えていたのかも知れない。もも太郎伝説のルーツがラーマーヤナだと仮定するとそのような大胆な仮説も成立する可能性もあるのではないでしょうか。
はるかインドで生れた神話や神々が海のルートを通じて日本列島に伝播していたと解釈すると古代史は本当に面白く思われます。
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