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インド紀行 その7 デリー地区遺跡(5) デリーの鉄柱

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 クトゥブ・ミナールが存在するイスラム寺院址には不思議な鉄柱が存在する。建立は415年だそうですから、1500年間経過するのに全く錆びない鉄の柱で、『デリーの柱』とも、『チャンドラ・ブァルマンの柱』とも呼ばれている世界不思議です。

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 ガイドさんの話では、99.72%という高純度な鉄で出来ており、表面にサンスクリット語の碑文が記録され、直径44㌢、高さ7㍍、地下2㍍、重さ10トン、紀元415年に建造されたと考えられている。5世紀初頭と言えば、日本は古墳時代である。

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 何故錆びないのか、未だ解明されていないが、リンが不純物として加えられているからだという説もあるそうです。錆びないと言えば、兵馬俑坑から出土した青銅の剣も全く錆びていない状態で出土し、秦の時代にクロムメッキが発明されていたという、驚愕の事実もありましたね。

 マイフォト デリー地区遺跡 デリーの鉄柱ほか 写真集

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 ところで、この寺院はヒンドゥー教の寺院をそのまま利用しイスラム寺院にしたそうで、柱や壁に漆喰を塗りかためヒンドゥーの神々を塗りこめて見えないようにしたんですね。漆喰を剥がすと写真のようにヒンドゥーの寺院が出現したのです。

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 此れもクトゥブ遺跡に存在する未完のミナレットで、『アライ・ミナール』と呼ばれています。直径が25㍍もあり完成すればゆうに100㍍を超すミナレット(尖塔)になっていたそうです。

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