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今年を振り返る その1 海外旅行で何を学んだか

 この数日、関西から横浜に帰ってから寒い日が継続している。早朝の鶴見川の散策で、堤防の芝生の斜面は霜が降りて真っ白で降るのが危険だ。今日も愛用のカメラをぶら下げて背丈の倍はあろうかという蘆の林の小路を歩いて来た。凍てつくような夜、小鳥達はどのように過ごしているんでしょうね。

 ・今年一年を振り返る

1.海外旅行

 ・スペイン・ポルトガル3200㌔の旅は13日もかけての大きな旅でした。この旅で、何故、ポルトガル・スペインが大航海時代を切り開き世界に君臨したのか、その謎が少しは理解出来た旅でした。中世の欧州はイスラムの世界から見れば科学技術が遅れた暗黒の時代だったというのが私の結論でした。スペインに最先端の科学技術のセンターがイスラムにより構築されていたんですね。

 ・もう一つ、ポルトガルが戦国末期の日本に与えた影響は、新しい『武士道』の指針ではないでしょうか、『テンプル騎士団』の修道士兼騎士のありようは、堺の商人や宣教師を通じて信長・秀吉・家康に伝授されたのではないだろうか、という仮説でした。当時の裏切りが当たり前の戦国の世、新しい安定した統治の概念として『武士道』が必要であったような気がします。

 ・家康は信長・秀吉の統治方法を継続した政治家でした、彼のイメージは鎖国をした人というのは間違いで、ガンガンと朱印船貿易を奨励し徳川幕府の財政を豊かにした政治家でした。鎖国は、3代めの家光ですね。家康は貿易の利を十分知る改革開放の継続者でした。その頃、私の父の先祖は茶屋四郎の配下で有明海を本拠港として東アジア朱印船貿易船でベトナム中部と行き来をしていたんだと思います。

 ・数年振りに、アメリカを訪問しグランドサークルという大自然を満喫した。ザイオン国立公園、アンテロープキャニオンや、西部劇の舞台、モニュメントバレー、グランドキャニオンと砂漠を周遊し、最後にアメリカが誇るショーの本場、ラスベガスを久しぶりに再訪した。現役時代はコンピュータ関連のイベントが多く開催されていたので、何回も訪問した経験がありました。

 ・この旅で、改めて、ジョンフォード監督や西部劇を撮影した役者やスタッフ達の根性に感動を覚えました。砂塵が吹きつける何も無い砂漠、ホテルも何も無い場所で彼らは過酷な撮影をしていたのです。勿論、現在でもテレビコマーシャルや映画も撮影されていますが、アメリカ人の頑強さに感嘆するばかりです。

こんな環境で女性の役者は大変だろうな~と思いましたが、そういえば、西部劇ではあまり女性が登場しませんね、多分、撮影環境が過酷なのが原因だったのかも知れない。

 ・グランドキャニオンで朝日を眺めに出かけたが、やはり日本人ばかりでした。朝日を拝む外国人観光客はあまりおらんようです。伊勢神宮の二見が浦で朝日が昇るのを、元旦の行事としている日本人の気持ちは伝わらんようです。キリスト教やイスラム教やヒンドゥー教、仏教も特に太陽神では有りませんね。古代のエジプトの太陽神、マヤの神々、日本のアマテラス神が代表でしょうか。

 ・日本人の土地感ではグランドキャニオンは有り得ない光景でしょうね、平らな土地が河で浸食され遥か2千メート近くまで深く、掘削されてしまた地形です。日本人には山があり、山から川が流れ、土砂を運び扇状地を河口に作る国土が見慣れた光景です。平地が突然に途切れ、断崖絶壁があり遥か下の方に川が流れている光景は有り得ない風景でした。

 ・自然を巡る旅は、夏に北イタリアのアルプス訪問となりました。次回、インド紀行も含めて振り返りたいと思います。

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