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徐福伝説とiPS細胞

 山中教授が自宅で洗濯機を修理している時にノーベル財団から電話があり、ノーベル賞受賞の連絡を受けたらしい。奥さんは冬支度で布団カバーをかけている時で、医大生の娘はソファーでくつろいでいたという。何処の家庭でもある、のどかな風景が一本の電話で激変したのだ。振り込めサギの電話でなく良かった。

 山中教授は私の同期で大学時代ラグビー部で一緒に会社に入ったAさんの大学のクラブの後輩にあたる人物となります。高校は大阪では有名な天王寺高校出身で私のように、田舎のN高校とは異なる。彼は柔道やラグビーなど運動で何回も骨折したらしい、医者になるきっかけだと言う。

 このiPS細胞の話を聞いていると、素人の考えとしては、将来、不老不死の世界が実現してしまうのではないかと空想してしまいます。予め、自分の皮膚細胞から心臓や肝臓や肺や睾丸(?)などのスペアーパーツを作成しておき、臓器バンクに保管しておく。自分の臓器に問題が生まれれば、スペアーパーツに置きかえるのだ。

 しかし、脳細胞はどうなるんだろうか。所謂、記憶装置も代替可能なのだろうか。予め、USBメモリーや外部ハードデイスクにダウンロードするように、新しい脳細胞にコピー可能なのだろうか。やはり、再生医療と言えど対象臓器には制限が生まれるのだろうか。

 私の身近な先輩の親族でも父が息子に肝臓の一部を移植したという深刻な話を聞いており、今回のiPS細胞を使用する再生医療に一刻も早い実現が世界中から待ち望まれているんでしょうね。凄い偉業をなそうとしている、大事な山中教授に休みの日に洗濯機の修理をさせていていいのだろうか。

 私は半年前頃から、皮膚科の医者に二度ほどお世話になっています。高血圧の薬の副作用により手足の皮膚に炎症が起こる病気です。血管を広げると末端ではあまり運動をしていない部分では血がうっ血し色々な症状が発生するらしい。私のかかりの皮膚科のお医者さんは、山中教授の奥さんのように女医さんで、何時も踊りながら病気の説明をして下さる、面白いお医者さんです。何故、踊りながら説目されるのか、未だに謎である。

 徐福伝説

 私は今回のiPS細胞の話を2千年前の秦始皇帝が聴いたらどう思うだろうかと考えています。不老不死の仙薬を求めて東方海上に浮かぶ蓬莱(ほうらい)・方丈(ほうじょう)・瀛洲(えいしゅう)という三神山を求めて徐福と男女、子供達、3千人が大船団を組み移民するのに十分な物を積みこみ船出したと史記にあり、日本では徐福伝説だが、中国では史実とみなされている。

この東方海上に浮かぶ仙人が棲む島が日本でないかと古来推測されて来た。その仙薬が何と、始皇帝の没後2200年を経過して彼の予測通り日本で生まれようとしている。中国メデイアが山中先生のiPS細胞の件で大騒ぎをする背景にはこんな歴史的背景があるのかも知れない。

 参考過去記事 徐福船団(2004年9月28日)

 参考過去記事 耽羅(済州島)紀行 その1 歴史上の謎(2011年1月27日)

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