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ポルトと言えば、ポルトワインが有名です、ポルトワインの特徴は発酵途中でブランデーを注入し強制的に発酵を止め甘いワインを醸造する方法です。ポルトワインの老舗である、サンデマン(Sandeman)社を訪問出来ました。
1790年に創業だそうでポルトワインの老舗だそうです。ロゴは独特で黒いマントにコルドバ帽子を被り手に赤いポルトワインを持つ印象的な図柄です。輸出先は英国が中心で、当時英国はフランスと戦争をしておりワインの輸入先はポルトガルしか存在しなかったそうです。ポルトワインとシェリー酒は英国人により鍛えられた訳です。
ポルトワインと言えば、日本の『赤玉ポートワイン』を思い出す人が多いのではないでしょうか。サントリーという会社を成功させた原動力となったワインです。しかし、ポルトガルのポルトワインとは何の関係もありません、甘いワインに変わりはないですが、憧れを抱いてポートワインの名称を使用したんでしょうね。今は名称を変更し『赤玉スイートワイン』とブランド名を変更しています。
マイフォト 世界遺産ポルト歴史区 ポルトワイン
サンデマンですが、創業者はスコットランド人でロンドンで会社を創業したんですね、工場をポルトの地に建設し多量のポルトワインやシェリー酒をロンドンに移送したらしい。かれは、19世紀初頭から企業にとり必要なロゴの重要性やマーケテイングや宣伝活動の重要性を見抜いていたそうで、その分野の草分けでもあるらしい。
黒いマントにコルドバ帽子の印象的なロゴは登録商標として登録したり、瓶にラベルを貼ったり、樽に会社の焼印を押すとか現代では当たり前になっている事を始めた会社だそうです。思うに、サントリーはこのサンデマンから多くのマーケテイング手法や宣伝方法を学んだのではないだろうかと推測出来ます。日本で初めて『赤玉ポートワイン』のポスターに女性の上半身裸の色気ある当時の日本では腰を抜かすようなポスターを考えたのもポルトワインから学んだからではないだろうか。
サントリーと言えば、宣伝部に開高健や山口瞳、柳原良平という鬼才を育んだ事でも有名ですね。そのルーツがこのポルトガルのポルトの街に存在した事を知った旅でした。
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