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スペイン・ポルトガル3200㌔の旅(9) ラ・マンチャ ドン・キホーテの国

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 旅の三日目はバレンシアからグラナダへ向かうのですが、途中、寄り道をしてラ・マンチャ地方のドン・キホーテの舞台であるカンポ・デ・クリプタナに立ち寄った。この日の行程は568㌔も乾いた大地を走る事になった。途中の風景はオリーブ畑かオレンジ畑、もしくはブドウ畑ばかりでした。

 場所は衛星写真を参照下さい。場所はアンダルシア地方の北部にあたります。

 参考:グーグルアース(Campo de Criptana)

「campo_de_criptana.kmz」をダウンロード

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 この辺りを走行してると山の上にでかい真っ黒な牛の看板を見かけます。ガイドさんの話では、高速道路で看板に気を取られ交通事故が多発し法律で広告看板は禁止になったそうです。しかし、この酒造メーカの看板は人気があり会社の名前か製品名か知らないが消すことで許されたそうです。スペイン人は闘牛が好きだし雄牛はスペインの象徴でもありますね。

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 丘の上に沢山の白い風車が見えて来ました。街の北の丘の上には沢山の風車が並んで美しい景観をしています。

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 この長い棒を動かすと屋根の部分も一緒に廻り、風車の向きを風上に向け固定するそうです。有料ですが、中に入り見学出来ます。

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 木材で歯車が作られており、屋根の部分は風車と固定されており、塔本体の上に乗っかっている構造です、円筒状の塔に乗っており、接触部分は此処では豊富なオリーブオイルを潤滑油に使用しているそうですよ。

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 小さな村は観光客が多く訪れるようです、地中海のギリシャのように建物は真っ白の漆喰で固められ美しい静かな街を演出しています。

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 ラ・マンチャ(La Mancha アラビヤ語でManxa)乾いた大地という意味だそうです。土地は痩せて石灰岩質で河は存在しない。貧乏な土地だそうで、ドン・キホーテの舞台に相応しい場所だそうです。大航海時代になるとこの地の人々は多く海外に雄飛したそうです。唐突ですが、ベトナム中部も同じ環境で土地は痩せ、勉強するか軍人になるか道は開けない、優秀な人材(例えばホーチミンおじさん)を輩出した環境に似ていますね。

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 痩せた老馬、ロシナンテにまたがり、まさに風車に突撃するドン・キホーテ、それを諌める太鼓腹の付き人サンチョ・パンサです。ロシナンテと言えば、『ふうてん老人日記』の、旧友ふうてんさんの愛車の名前でしたね。

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 この辺りは水が貴重です、大きな甕に雨水を溜めて利用していたようです。

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 しかし、オランダみたいな雰囲気になりますね。

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 この地方は風が強いようです、高速道路からは沢山の風力発電の設備を観る事が出来ました。

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 バレンシアから568㌔バスで走行すれば、第二の今回の旅の山場であるアルハンブラ宮殿のあるアルハンブラに夜、到着となりました。次回は名曲が聞こえそうなアルハンブラ宮殿の御紹介となります。

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