スペイン・ポルトガル3200㌔の旅(6) サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)
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スペインには人気の場所が三カ所あるそうです。アルハンブラ宮殿、プラド美術館、そしてアントニ・ガウディ43年間に渡り指揮をとり理想の教会作りを目指したサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)だそうです。此処が今は一番人気で年間に250万人の観光客が訪れるそうです。現在でも作り続けています、ガウディの理想を実現する為にです。あと最低数十年はかかるでしょうね。
ガウディは1883年から交通事故で死亡する1926年までこの教会の建造に命を捧げた訳です。彼は、晩年は工事現場に住みこみ、姿はまるで浮浪者のような格好だったそうです。教会の地下の博物館にかれの当時の生活を忍ばせる写真が展示されています。写真集にも収録しましたので、興味ある人は御参照下さい。
マイフォト ガウディの意志を受け継ぐサグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会) 写真集
此方が東方の門で東(オリエント)という吉方向を向いています。どうも、欧州人は東の方角をオリエントと呼び幸せな方角であると考えるようで、概ね欧州の教会は東を向いてお祈りをする構造に教会や祭壇はなってるそうです。古代の中国も同じで東海上に不老不死の世界、蓬莱山があると考えていましたので、同じですね。太陽が昇る方角だから、神聖な方角だと考えたのかも知れませんね。
この東門はガウディが手掛け、世界遺産に登録されてるものです。『生誕のファザード』と呼ばれており、キリストの誕生を祝う構成になっています。詳細は写真集を参考ににして下さい。
此方は西門の『受難の門』と呼ばれ、スビラックがガウディの意志を受け継ぎ建設したものです。東門とは対照的に悲しい、悲惨な受難の世界を直線的な彫刻手法で突き刺さるような痛さが伝わる彫刻群であります。
聖骸布、うずくまるマグダナのマリア、十字架を背負いゴルゴダの丘を登るキリスト、そして処刑の場面が彫刻で見えます。詳しくは写真集に収録しましたので、そちらを参照下さい。
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Comments
真打ち登場ですね
サグラダファミリアはいつかいなと待っておりました。
建設はかなり進んでいるようですね。
全体の姿形もビックリしますが細部に彫り込まれている動植物の緻密さもすごいですなあ。
ガウディという作家のイマジネーションは無限に近いのでしょうか。
カタル~ニャといえばダリやミロもいますね。
ピカソもバルセロナの美術学校で学んだと聴きます。
どうもガウディ含め、カタル~ニャ方面では光が直進しているように見えないようですなあ。
どの線も曲がりくねっていて、それでいて全体としては不思議な調和感がある。
外からの塔の姿はポピュラーですが内部の光の具合などもすごいですね。
一眼レフ抱えて、帰りたくなくなったのではと愚察します。
Posted by: ふうてん | 2012.02.10 01:37 PM
ふうてんさん 御無沙汰です
やはりお気に入りのようですね。ガウディは優しいし、自然派だし、生き物を愛していますね。教会の権威主義は何処かへ投げ捨てたような設計思想です。
そうそう、1978年から生誕の門の彫刻を担当されている日本人の外尾悦郎さんの事を書き忘れました。地下の工房で探したのですが、見つかりませんでした。
彼は天使像を任されたようですね、ハープを奏でる天使は明らかに彼の作品だそうです。大変信頼されているようで、日本人として誇りに思います。
ひょっとすると、彼は最後の難問、南門の彫刻を担当する可能性が高いと推測しています。
あと何年かかるか判らないそうですが、最近は資金が集まり優秀な人材も世界中から集まり、あと20年程度で出来あがるかも知れませんね。
ダリ・ミロ、ピカソはマドリッドの美術館を廻り、十分に楽しんで来ましたよ。多分、紀行の終わり頃になると思います。
Posted by: jo | 2012.02.10 02:55 PM