スペイン・ポルトガル3200㌔の旅(2) カタルーニャを語る
ピレネー山脈の南でスペインの東部、地中海に面した地域はカタルーニャと呼ばれ、言語もスペイン語では無い。どちらかと言うと、スペインとフランスを足して二で割る感じだそうです。
私はこの地域に関しての知識はFCバルセロナというサッカーチームとチェロのカザルス程度しか知らなかった。
ついこの前日本にクラブワールドカップで来たメッシのいるFCバルセロナ(愛称はバルサ)、多分、今は世界最強のクラブだと思います。このクラブは他の地域のクラブチームと異なり王冠の紋章を使用しない、それを誇りにしているという話を聞いた事がある。カタルーニャのチームである事に誇りを持っている。
このカタルーニャ地域は独自の文化と伝統を持ちいち早く工業化を進めた地域でもあり経済力も優れた地域であり、地中海に面した港も持つ土地も豊かな地域である。しかし、北部のバスク地方のピカソの故郷であるゲルニカと同様に、カタルーニャも近代に於いてフランコ独裁政権下では厳しい差別を受けた。自分達の言語を話す事も禁じられたそうだ。
20世紀最大のチェリストとして有名なパブロ・カザルスもカタルーニャの人であり、徹底してフランコ独裁政権と戦った芸術家である。上記地図で示しましたが、彼はバルセロナの西方のエル・ベンドレルという場所で生まれ育った。今回の旅では途中、通過する事が出来ました。
・パブロ・カザルス 国連での『鳥の歌』演奏
・パブロ・カザルス ホワイトハウスでの『鳥の歌』演奏
私も昔は、カザルスが好きでホワイトハウスでの演奏のCDを購入し聴いたものです。懐かしい思い出です。彼の息継ぎの声が入り、素晴らしい感動を受けていました。
・パブロ・カザルス バッハ・チエロ ソロ No1
次回からバルセロナのガウデイの作品を中心にご紹介する事になります。このガウデイの自然に溶け込んだような独特の自由な発想の建築も、バルサの自由奔放の可憐なサッカーも自由を求めたカザルスも何処かで通じるものがあるように感じています。
カタルーニャの自然環境とこれまでの歴史的な背景を理解しなければ十分に理解出来ないと思います。最初はギリシャ文明が築かれ、ローマ時代、ゴート時代、カルタゴ時代、等々色んな文化・文明の経験をしてきた地域であるが、さて、イベリア半島の西地域が8世紀から800年間もイスラムに支配された歴史が果たして、このカタルーニャにも大きな影響を与えていたのだろうか疑問です。
多分、ピカソの生まれ故郷の北部の果てのゲルニカもイスラムの影響をそれほど受けていないのではないかと推測している。
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