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京都魔界探訪 古代の鳥辺野篇(1) 六道の辻篇

 承前 元糺の杜 京都魔界巡礼(2007年12月31日) 記録

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 今回の京都魔界巡礼の地は平安時代の頃に鳥辺野と呼ばれた京都の東の葬送の場を訪問する事です。当時は貴族以外は死ぬと野に捨てられ、鳥葬となりました。鴨川の東、六波羅のあたりに六道の辻と呼ばれる場所があります。此処はこの世とあの世の境界でした。西の方では化野(あだしの)が葬送の場だったと聞いています。

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 六道の辻に存在する『六道の辻地蔵尊』と『西福寺』です。平安時代には幾つも地蔵堂が六道の辻には存在したそうです。

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 弘法大師さんも関係しているようです。

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201112kyoto_280  六道の辻の六道とは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の六つを指すそうです。

 当時の庶民は身内が亡くなると鴨川を越えて此の六道の辻まで死体を運び、別れを告げたそうです。今の清水さんのあたりは死体が累々と存在したそうです。六道の辻の名前の由来説話の一つに、当時は髑髏が累々と存在する野原だった事から、ドクロ→ロクドウに変化したという説もあるそうです。嘘っぽいですね。

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201112kyoto_287  六波羅蜜寺があります。学校の歴史の教科書で必ず写真は観た事があると思いますが、空也上人立像があるお寺です。(口から仏像が何体も連なって並んでいる不思議な像)

今年の大河の主人公、平清盛の像もあります、即ち平家が屋敷を構えていた場所です。その後、源氏に渡り六波羅探題となったのではないでしょうか。

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 六道の辻で怪しい飴屋さんを発見しました。赤子を残し無念に亡くなった母が赤子の為に飴を買いに来ていたのですね。泣かされる話です。

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201112kyoto_291  同行していた義妹が飴を買っていました。

どんな味がする飴か私は知りません。

 さて、次は小野篁が毎夜、冥界の閻魔大王の所に通って閻魔大王を助けた話が伝わる六道珍皇寺を訪問します。

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 この話は次回に譲ります。

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Comments

古代史への旅が始まりましたね

 JO大兄の古代史への旅2012は京都から始まりましたね。
京都の(捨て場)の怖い話は谷崎潤一郎の短編にも登場します。
月夜に夜な夜なその情景を見に行き人間とは何かを考える人物が登場します。
見ることで人間の本質を知ろうとするのですね。
鳥葬とは知りませんでした。

 今年もあちこち行かれて一眼レフの写真楽しませて下さいな。

Posted by: ふうてん | 2012.01.02 08:06 AM

ふうてんさん 明けましておめでとうございます

 新しい年が始まりましたね、昨年は本当に過酷な年でした。マヤ暦では2012年が長期暦の区切りだそうですね。メキシコの博物館で観た彼らの世界観は現在5番目の太陽のもとで暮らしているという。

 日本だけでなく、欧州もユーロの崩壊の兆しもあり、世界中が不安定な状態になりつつありますね。

 こうなると、昔のブロック経済や帝国主義が台頭する可能性がありますね。平和ボケした日本、そろそろ本気をださないとヤバイかもしれないと思います。
 
 京都という都が千年以上都として存在した背景を探りたいと思います。秦氏の邸宅が平安京遷都の時に御所になりました、風水上理由があるんだと思います。

 平安京の都市としてのシステムを色々と研究すると新しい発見があると思います。魔界はその中で面白いジャンルだと思います。正月から、魔界の話で申し訳ありませんね。今年こそ、又、『めなみ』でMuの旦那と三人で旨い物で杯を傾けましょう。

Posted by: jo | 2012.01.02 09:05 AM

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