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継体天皇(ヲホド王)の縁の地を訪ねる(1) プロローグ

 承前 『継体天皇の時代 徹底討論 今城塚古墳』

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此の衛星写真は私が大学を卒業するまで過ごした場所を示しています。と、同時に継体天皇が即位後活躍され、最後にヤマト盆地東南部の磐余(イワレ)に宮を構えるまで活躍された場所を示している。そして、最後に永遠の眠りにつかれたのも淀川右岸の高槻の今城塚古墳である。磐井の乱を鎮め、博多湾から大陸の交易権を獲得した。

 継体天皇は謎が多い天皇として知られているが、お母さんは九頭竜川流域の鉄と日本海航路を抑えていた氏族であり、お父さんは琵琶湖の水運と西岸の高島の鉄を抑えていた氏族の息子でした。そして、奥さんは尾張の豪族から貰い、大和川水系・河内勢力を抑える事に成功している。

 明らかに、継体天皇まで続いていたヤマト川流域と河内の勢力圏の氏族のみがヤマト王権の支配者でしたが、継体天皇が初めて圏外の氏族として、ヤマト王権のトップに立ちました。即ち、継体天皇の時代からヤマトは大和盆地と河内の地域から淀川から瀬戸内海航路・木津川・桂川・宇治川・琵琶湖・日本海沿岸航路を直接版図とする国家に成長した事になります。

 今回の紀行は、南山城の木津川流域の筒城宮跡を中心とする地域と淀川右岸の高槻の今城塚古墳を訪問する事にします。

 『学研都市線 三山木駅周辺の遺跡群』

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 今回は学研都市線の長尾駅周辺に両親と兄貴の墓があり墓参後、近くの三山木駅を目指した。午前11時過ぎの時間でした。

昔は片町線と呼び大変ローカルな国鉄でした。しかし、最近、同志社大学が引っ越して来て賑やかになりました。

 途中、『大住』という駅を通過します、廻りの山は竹ばかりが生茂っており、まさに『かぐや姫』の舞台に相応しいと思います。大筒木垂根王の娘は『かぐや姫』のモデルである迦具夜比売命でした。大住は多分、大隅隼人が多く移り住んだ場所であり隼人庄と呼ばれていました。何時頃の話なのか未だ解明されていないが、すくなくとも崇神天皇が孝元天皇皇子の武埴安と木津川で戦争をしましたが、奥さんは吾田媛で戦闘を指揮していますので、隼人が三輪王権の時代から木津川流域に海人として移住していたと思います。

 話は飛ぶが、鹿児島という土地の名前は古代の桜島が水主(カコ=水夫が住む)島と呼ばれていたそうで、隼人は海人(東シナ海を航海する海の民の末裔)であったのではないかと推測されています。南九州の人に多いATLウイルス・キャリアの調査により人種的には縄文人(古モンゴロイドであり 縄文以降、大陸から移住して来た弥生人はATLウイルス・キャリアを持たない人種と区別)として、列島に石器時代以前から住んでいた人種ではないかと『日本文化と民族移動』(日沼頼夫さん)が述べています。

 

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 三山木駅を下車すると南西方向に歩いてゆきましょう。直ぐに『山崎古墳群』石碑と山崎古墳群の説明の立て札がありました。

1号墳、2号墳、3号墳と存在していたようです。2号墳は現在の山崎神社境内であり、横穴式墳丘墓であり玄室の天井石が境内に存在するらしい。しかも、継体天皇の第八皇子である兎皇子(うさぎのみこ)の墓ではないかと伝承があるそうだ。兎皇子のお母さんはあの有名な大筒木垂根王の娘であり広媛と呼ばれ、迦具夜比売命と重なる。

 参考 マイフォト 『南山城 木津川古代遺跡を訪ねる』写真集

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 山崎神社・山崎第2古墳です。

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 この石が2号墳の横穴式石室の玄室の天井石だと思います。兎皇子のお墓だったのでしょうか。

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201112kyoto_014  山崎神社と山崎古墳群に関する高札の内容です。

所で、何で兎皇子なんて名前が生まれたのでしょうね。蘇我馬子と同じく動物の精霊の力を貰ったのでしょうか。木津川を渡れば宇治ですが、昔は兎道と書いていたようです。そして、有名な仁徳天皇に大王位を譲った菟道稚郎子皇子(うじわけいらっこのみこ)を思い出しますね。彼も本当は応神天皇のあと天皇になっていた可能性があります、所謂宇治天皇ですね、宮はMuBlogの旦那さんが住む木幡でした。

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 猫もおだてりゃ木に登る。

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