お伊勢さん参拝記(7) 二見ヶ浦の神々
承前 お伊勢さん参拝記(6) 猿田彦神社と佐瑠女(さるめ)神社
夫婦岩で有名な二見ヶ浦を訪れました。中国を初めて統一した秦の始皇帝は東方海上に浮かぶ不老不死の仙人が住むと言う蓬莱山の島を信じ徐福に船団を与え、不老不死の仙薬を求めさせました。二見ヶ浦に立つとまさに、太陽が登る海原の東の方角に神仙の世界が存在するような気持ちになります。
五十鈴川河口からは海人族である安曇族の先祖達が見知らぬ神仙の世界を目指して船出をして行きました。その足跡は渥美(安曇)半島や熱海とアツミ・アズミの地名が残っている事でそれが判ります。夫婦岩の700メータ先の海底には猿田彦の霊石が存在すると信じられています。海の道先案内の神の魂です。これは、竜宮とも解釈されているんでしょうね。
海岸の遥拝する場所ですが、輪注連縄という珍しい注連縄を奉納します。原型はサカキの枝を丸めたものが海人族ではこうなるんでしょうか。夏至の頃には夫婦岩の真中から太陽が登るそうです。天照信仰が古来よりこの場所に存在していたと思われます。
海岸には多くのカエルが奉納されています。現地の説明では猿田彦の使いが蛙であると考えられているそうです。しかし、『伊勢の海と神宮ー二見ヶ浦の神々』中西正幸編(国書刊行会)によれば、古来この岬では大蛇・白蛇信仰が存在し沖の磐には蛇神様が住むと信じられていたそうです。西風が吹くと白波が立ち、白蛇が海の上を走るように見えるそうです。従い、蛇神が好きなカエルを奉納したのではないかと考えられているそうです。
天の岩屋です、昔は波が洞窟の中まで打ち寄せていたんでしょうか。江戸時代から、燈明を灯し、お賽銭を貰っていたようです。
マイフォト 二見ヶ浦の神々 夫婦岩写真集
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- エゾライチョウとクマゲラを見る旅 総括編(2018.07.09)
- 2018年春の渡りの飛島 総括編(2018.07.09)
- 南ゴビ砂漠探鳥紀行(2018年6月15日~20日) 総括(2018.07.06)
- 2017年 春の渡りの飛島記録(2018.05.15)
- 豪州鳥見紀行 ケアンズ・エアーズロック・シドニー チエックリスト(2018.02.21)
Comments