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大学 体育系ワンゲルの消滅の危機

 今から46年前、私が大学に入学した頃、体育会ワンダーフォーゲル部に入部したのは大学全体で100名を越していた。しかし、昨年のわが母校では入部者はゼロという信じられない状況が起こっている。幸い今年は3名の新人が入部したそうだ。

 ほぼ半世紀前の私が過ごした時代と現在の時代には『ワンゲル』は既に過去の、死んだクラブだという評価だと考えざるを得ない。現代の若者に、『ワンゲル』という体育会系のクラブは選択するに値しない存在なのだ。

 私の学生時代は『合ハイ』という言葉が流行していた、合同ハイキングという意味で、男性と女性が出あうお見合いみたいな高潔な歌垣でありました。最近はゴウコン(合同コンパ)と呼ぶらしい、酒宴ですね。何と軟弱な世の中であるのか。

 野山を駆け巡り、見知らぬ土地を訪問し、そして其処の現地の人と接し新しい知恵を得る、相互に交流し新しい世界を創るというようなワンゲル精神は最近は流行しないようだ。鍋釜を始め生活道具一式を背負い、山野をさまよう姿に現代の若者は魅力を感じないようだ。

 現代は海外にも気軽に行けるし、飛行機代も格安である。ワンゲルの人々は是非、狭い日本でウロウロせずに、海外へ鍋釜を背負いテントを担いで出駆けてみるべきだ。私が現役の学生ならば、そうしたでしょうね。私が学生の頃は1ドル360円であり海外旅行は夢の世界だった。しかし、最近は国内の飛行機代より海外の方が安いくらいだ。

 特に、アジアの学生と交流するのは素晴らしいと思います。カンボジア、タイ、ベトナム、ラオス、フィリピン、インドネシア、台湾、等々の山野を現地の若者と一緒に歩き、一緒に寝て、一緒に飯を食う。そして、あらゆる分野について語り合うのはどんなに楽しいだろうか。

 そんな生活を4年間送れば、社会人になった時に随分と幅の広い人間として役立つような気がする。

 これからの日本は益々、アジアの人々との交流が必要になる。是非、ワンゲルの本来の精神に立ち返り、面白い世界を切り開いては如何かと思う。昔の先輩がやっていた事は、古い話であり、ワンゲル本来の精神に戻り、新しい時代のワンゲルを切り開いて面白い活動をすれば、沢山の学生が集まるような気がする。

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