スリランカ紀行(9) 世界遺産シギリアロック キャサパ王の夢
さて、スリランカ紀行の最大の目的地、世界遺産シギリアロックを目指しましょう。古都、アヌラダプーラから南にバスで2時間半程度南下するとシギリアロックの場所に到着します。途中はジャングルの中をバスは走ります。夜間は走行禁止だそうです、野生の象さんとか巨大蛇とかコブラとか色々な動物がウロウロするからです。
簡単にシギリアロックに関するスリランカの歴史を御紹介します。日本では倭の五王と呼ばれる大王が河内に巨大な前方後円墳を築いて東アジアで活躍していた頃、即ち五世紀後半の頃ですが、スリランカではダートセーナ王(452年~470年)がアヌラダプーラを都として統治していました。彼は、巨大な貯水池を作り豊かな田圃を沢山作り豊かな国作りをしていた。(まるで、仁徳天皇の話に似ています、彼も上町台地に水路を掘削し河内湖を排水し、見事な美田を作り豊かな国を作った伝承を持つ。)
王には二人の息子がいました、長男はキャサパと呼び平民の母から生まれた子供、弟はマガラーナと呼び母は皇族でした。当時のスリランカの社会では弟が家を継ぐ事が多かったそうです、今でもスリランカでは一番下の子供が家を継ぐ事が多いそうです。兄貴のキャサパは父を殺して王になり、都をシギリアロックのある場所に遷都した。
弟はインドに逃れた。兄のキャサパ王(470年~488年)は弟のインドからの襲撃を恐れ高さ200メータも標高差のある岩山の上に宮殿を建造し怯えた生活を送ったという。岩山の下にも勿論宮殿を作り濠を巡らし、来るべき弟との戦争に備えたという。結局、彼は弟に敗れ、都は元のアヌラダプーラに戻されたという。18年間の儚い夢の跡がシギリアロックなのだ。
グーグルアース シギリアロック(予めグーグルアースのインストール必要)
アヌラダプーラからシギリアロックへの道はジャングルの道です。途中、沢山の湖というか沼地が沢山点在しています。スリランカの国の花は睡蓮だそうですが、私は蓮の花と区別が出来ません、沼には沢山のロータスかウオーターリリーか判らないが咲いていました。
海抜377メータ、標高差200メータのシギリアロックが現れました。え~あんな上に大理石の宮殿を建造していたんだ~、と、驚きます。よほど、弟が怖かったのでしょうね。
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