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セト、ナルト、ヤマトあれこれ

 今回のスリランカ紀行中に読んだ本は、網野善彦さんの『中世の○○と遊女』、工藤隆さんの『古事記の起源 新しい古代像を求めて』の二冊でした。海外旅行をしながら、日本の古代や中世の本を読むアンバランスが面白い。

 旅行中に気になりメモをしたのが、セト(瀬戸)・ナルト(鳴戸)・ヤマト(倭・大和)というヤマト言葉でした。いやいや、もっと『ト』について気になり始めました。

 自宅に帰り、一応、広辞苑を調べて見る。

 瀬戸(セト)= 幅の狭い海峡 せとぎわの略

 鳴門・戸(ナルト)=干満の潮流がゆきあって鳴り響く瀬戸

 水戸・門(ミト)=トは入口の意味、海水の出入り口、大河の海に入る所

 港(ミナト)=上と同じで大河が海に入る所(古代の木造船はフナ虫が強敵真水で停泊)

 江戸(エド)=江に臨むところ、

 能登(ノト)=日本海に突出する半島

 喉(ノド)=口腔の奥で食堂と気道に通じる部分を指す

 井戸(イド)=用水を得る為に地を掘って地下水を吸い上げる所

 鵜戸・殿(ウド)=日南市宮浦の大社

 淀(ヨド)=流水のよどむこと 木津川・桂川・宇治川の合流場所

 音(オト)・琴(コト)・角(カド)・里(サト)・木戸(キド)・・・・・・・等々の日本語があります。

 『ト』を調べると

 上代特殊仮名遣では甲乙2種類存在したという。

 ①外と同源、さき、まえ、とき、あいだの意味。

 ②人の意味③十の意味、数④戸・門の意味⑤所・処の意味⑥利・鋭・疾の意味⑦音の意味でオが脱落したもの⑧砥石の意味⑨鳥の意味⑩跡の意味⑪土の意味⑫斗の意味⑬吐の意味⑭図の意味⑮度の意味⑯徒の意味⑰途みちの意味⑱都 入口の多いおおきな町 みやびやかなこと おさめる事 取り締まること⑲渡の意味 水を渡ること 渡し場 ・・・・・・・・多数あり

 倭人は何故、ヤマトと名乗たのだろうか。そして、何故、奈良盆地がヤマトと呼ばれ奈良時代に大和と表記されるようになる。

 『○○ト』と発音されるものを列挙すると海や川、水と関係が深いものが多いのが特徴だと思います。私のイメージは船で川を遡ると周りを山に囲まれた場所があり、其処をヤマトと呼んだのではないだろうか。

 まさに、山門・山戸と考えられる場所ではないだろうか。大和川を遡上すると周囲を山で囲まれた奈良盆地に出ます。この地形をヤマトと呼んだ起源なのかもしれませんね。

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