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浦島太郎伝説の謎

 今回の東日本大震災は千年に一度と言う大災害と言われている。数日後に、海を漂う被災民が救出され日本全土で拍手が湧きおこった。

 この光景を観ていて、私は浦島太郎伝説を思い起こした。日本書紀の浦島子や丹後の国風土記の筒川嶼子(水江浦嶼子)の伝説を思い出します。

 昔、丹後地方の海岸に住む漁師の優しい男がいました。かれは動物にも優しくて人から好かれる若者でした。ある日、津波が押し寄せ彼の漁村は全滅した、彼も津波に流されたが幸いに家の破片や漂流物につかまり海に漂流する事になりました。

 偶然に、耽羅国か朝鮮半島の南部の倭族の海人(アマ)族に救われ耽羅国か朝鮮半島南部の国に連れて行かれ、歓待されていた。彼が、彼ら海人族の船で自国に戻る日が来たが既に故郷は津波で押し流され、跡かたも無くなっていた。

 私は古代にも津波は起こっていたと思います、民族の記憶として津波の事件が浦島太郎伝説として残った可能性があるのではないだろうか。多分、原型はルソン島とかインドネシアの伝承が黒潮に乗り日本列島に到着し、浦島太郎伝説に変貌した可能性ももあります。

 この前のスマトラ沖地震の光景を眺めていて、今回と同じく浦島太郎伝説を思い起こしていました。これは、私のDNAが記憶している伝承ではないだろうかと思った。竜宮城というのは異国で観たことも無い風景で歓待された景色を描写しているのではないでしょうか。

 外人を歓待したり、強運の人を神と考え女性陣を侍らせ酒と肴で大歓待をして貰った記憶ではないだろうか。

 昔、東アジアの昔物語のアニメ番組を作りたいと思い、真面目に、竹取物語のルーツを探して台湾やフィリピンを訪れた事が有りました。実は、この物語は私の故郷の近くの南山城の隼人庄に残る実在したカグヤ姫と隼人の伝承が根幹にあると思う。隼人が伝えた伝承のルーツは南の島々にあります。現在は、四川省のアバ・チベット族に残る『斑竹姑娘』が原型ではないか推測されている。

 古来、自然災害に関して形を変えた伝承や物語が語られ伝えられたのだと思います。ノアの箱舟の物語は明らかに、縄文海進時代の気候変動の世界的な記憶でであり、チグリス・ユーフラテス地域の大雨と洪水の記憶である。

 

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