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スリランカ紀行(5) ロハ・パサダ(Loha Pasada) 真鍮精舎(Brazen Palace)

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 聖なる菩提樹の近くに巨大な僧院の遺跡があります。何と、石柱が40×40=1600本も建つ遺跡であり、その石柱の上に建物が建造され(高床式建物)、僧坊が1000部屋存在し、真中には真鍮で屋根が葺かれ、お釈迦さんの右の鎖骨が納められていた部屋があったそうだ。名前は『Loha Pasada』、『The Brazen Place(真鍮の精舎)』とも呼ばれている。

 どうも建造した王は『Dutugemunu王』という人らしいですが、紀元前3世紀~2世紀頃のようです、しかし、15年後に火災にあったそうですが、何回も再建されていたようです。当時は未だ釈迦の仏像が出来る以前の時代(仏像が出来るのは紀元後1世紀以降)ですから、仏像は無く、釈迦を崇拝する色んな象牙や金・銀を使用した聖なる物が作られていたそうです。

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 スリランカの建物の特徴は3メータ程度の四角い石柱を地中に掘立柱の工法で立て、その上に建物を建築するように思えます。その後、スリランカの色んな遺跡を巡りましたがそんな気がします。

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 今回の旅で感じる事は、仏教を学びたければ中国に行くのではなく、何故、発祥の地であるスリランカに留学しなかったのだろうかと思います。もし、飛鳥時代から日本の古代人がスリランカに仏法を学びに出掛けていれば、今の日本の仏教事情も異なっていたと思います。

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 とにかく遺跡群はまだまだ未発掘な場所ばかりです、長い内戦が続いた訳でカンボジアと同じ状況ではないでしょうか。ユネスコが応援しているが、日本も世界で数少ない仏教国の一つとして、温かい遺跡に対する援助が出来ないものだろうか。

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 巨木が茂る遺跡に仏塔が光る、紀元前2世紀に建立された仏塔『マハービハーラ(ルワン・ワリサーヤ仏塔)です。

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