東急東横線古墳散歩 綱島駅界隈 『綱島古墳』
承前 東急東横線古墳散歩 多摩川駅界隈 3世紀関東にも前方後円墳は存在したか
私が35年以上住んでいる大倉山駅は東急東横線にあります。沿線の古墳について紹介するシリーズになります。前回は、多摩川駅界隈の田園調布古墳群(荏原古墳群の一部)を探訪しましたが、今回は綱島駅界隈です。
綱島駅西口を下車し、北に300メータ程度ほど歩くと綱島公園があります、小高い丘なので息が切れますが、頑張って登ります。
私は、大倉山の自宅から自転車で鶴見川堤防をサイクリングしながら到着です。
横浜市の市指定史跡だそうですが、径20メータ、高さ3メータの円墳であるとあります。出土遺物から5世紀後半から末葉ではないかと記録されています。
平成元年に発掘調査がなされたようで、墳頂部には木棺直葬(槨が無く直接土中に木棺を納める)で鉄刀・刀子・鉄鏃などの副葬遺物が出土したそうです。
しかし、ひょっとするとホタテ貝式前方後円墳だっtら可能性もありそうです。
出土遺物ですが、須惠器甕は関西方面で馴染の形状をしていると思います。
発掘時のトレンチの跡ですね。以前に茶店『桃里庵』が建築されていた部分は延長すると前方部ではないかと推測されないでしょうか。
5世紀という時代に径20メータの大規模な古墳を建造するとすれば、前方後円墳ではなかったかと私は思いました。
須惠器の甕もヤマト王権の地域の形状に似ています。
この場所に茶店が建造されていた訳です。
さて、鶴見川の河口近くで覇権を握った王の墓なのか、地元の人が古来より『ちょうしん塚』と呼ばれているそうなので、ひょっとすると勅使、即ち王権から派遣された偉い人の墓だったかも知れない。
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