マチュピチュ・ナスカ紀行(18) インカの首都クスコ編 サクサイワマン遺跡
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今回は、クスコの街を眼下にする標高4千に近い山の上にあるサクサイワマン遺跡(Saqsaywaman)と祭祀跡のケンコ遺跡(Qenqo)の紹介です。
サクサイワマン遺跡は1438年に建造が開始され、50年程度の歳月をかけて完成した祭祀施設と城壁に囲まれた宮殿でした。クスコ奪還の最後の戦いでインカの兵2万が立て籠もりスペイン軍200と戦うが夜襲をかけられ、敗北したという古戦場でもあります。
300メータ程の細長い空間を挟んで、片側には写真のような3段の石垣の上に宮殿と思われる建て物があり、片側にも3段の石垣の上に宗教施設らしいものが建造されていた。
巨石を使いノコギリの歯のようなギザギザの形状で砦の石垣を建造している。真田丸が沢山あり、石垣に伏兵を忍ばせる戦略も可能だと思います。防御をかなり意識した城壁の作り方ではないだろうか。
この11角の巨石は360トンあるそうですが、これも山を越え運んで来た巨石を加工した。まさにインカの民は石とともに存在した世界でした。
これが、アステカ・マヤの世界であれば、この広場に球戯場を建設したと思います。インカでは片側を宮殿・城塞とし片側に祭祀場を建設した。
築造が3段の石垣で出ていますが、コンドルの空の世界、ピューマの地上の世界、蛇の地下の世界を表しているそうで、日本の前方後円墳の箸墓古墳に代表される3段築造の世界と通じる話は前回しましたね。
夕暮れが迫ってきましたね。
クスコの街が眼下に広がります、標高4千近いので、駆け足は禁物です。
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