マチュピチュ・ナスカ紀行(1) ナスカ地上絵編 ナスカへの憧れ
マチュピチュは日本人が一番訪問したいと考えている世界遺産だそうです。何故、日本人が憧れる場所であるのか、判らないが、多分、同じモンゴリアンの血を引くインカの人々が山奥に天空の都市を築いた想いを知りたいと思うからではないでしょうか。1億2千年前の氷河期が終わる頃にベーリング海をマンモスを追いかけて北米大陸に渡り、偶然に開いたカナダでの氷河の渓谷を南下し、遂に南米の端まで辿り着いた我々と同じ蒙古斑点を持つ民族がいた。
エスキモー、北米インデイアン、メキシコのアステカ文明を築いた人々、中米ではマヤ文明を築き、アンデス山脈では、ペルー地域ではインカ文明を築いたモンゴリアンの人々が存在した。そして、彼らは高度な文明を築いたが、近世に於いてスペインや欧州の人々に征服・植民地化され文化・文明は破壊されてしまった悲しい歴史がある。
さて、アンデス文明を考える時にプレインカと呼ばれる日本で言えば、弥生中期から古墳時代までの期間、栄えた文明がペルーの海岸から50キロ程度内陸に入った砂漠高原地帯に栄えた、これがナスカ文明である。皆さんはナスカの地上絵が飛行機に乗らねば見えない地面に描かれた地上絵に宇宙人が描いたと考えた人々は多いのではないでしょうか。
訪問した順番とは異なりますが、先ずはナスカの地上絵訪問から紀行を始めたいと思います。最近、ナスカの地上絵の研究に関して山形大学の坂井正人さんの研究グループが大きな成果を出しています、100点近くの新しい地上絵を発見し、世界的に注目されています。彼らは、人工衛星の画像を利用し東西20キロ、南北10キロのナスカ台地の砂漠の映像を分析し正確な地上絵の地図を作製しようとしています。その過程で、新たな発見が相次いでいるそうです。
坂井さんの講義が動画で見れます、是非、一度最新のナスカ地上絵研究の最先端を学ばれてはいかがでしょうか。例えば、http://www.youtube.com/watch?v=kOI5PZ0wp94
http://www.youtube.com/watch?v=MjVVOQU8j98
http://www.youtube.com/watch?v=a_MEf83Ea_c
http://www.youtube.com/watch?v=T3KjzLRhyyE
どうですか、ナスカ地上絵の最新の研究の状況を少しは理解できたでしょうか。ナスカの地上絵研究ではナスカの母と呼ばれたドイツ人女性の研究家マリア・ライヘさんに関する書物を読まれた人々は多いと思います、私も昔読んで感動した記憶があります。
彼女は指が9本であり、ナスカの地上絵で描かれた9本の指と運命的な出会いが有りました。彼女が生涯ナスカ高原に住み、研究を続けたが彼女の説は暦説・天文説として後世に残された偉業でした。しかし、その説も今は批判が多いようです。坂井さんの話では地上絵は農耕の豊潤や再生を祈る目的で描かれたと説明されています。多分、現在は一番有力な説でしょうね。
しかし、今でも宇宙人が描いた絵であり、滑走路も描かれていると主張する人も居られるでしょうね。さて、それでは、先ず、遺跡の近くの飛行場から飛び立ち地上絵を見てみましょう。
ナスカ場所へ グーグルアースで旅をする
予め、グーグルアースをインストールして私のグーグルアースを読みこんで下さい。軽飛行機で空からナスカの地上絵を眺める事が可能です。
幸い、遊覧飛行の飛行場の近くに宿泊出来ましたので朝一番の飛行機で素晴らしい写真を撮影出来ました。
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