断夫山(だんぷさん)古墳と味美(あじよし)二子山古墳 継体天皇を支えた尾張氏
熱田神宮のそばに、断夫山(だんぷさん)古墳があります、継体天皇の妃であり安閑・宣化天皇を産んだ目子媛(めのこひめ)の父である尾張連草香(おわりのむらじ くさか)の墓かと考えられています。東海地方最大の前方後円墳であり6世紀初頭と考えれる。
全長151メータ、後円部径80メータ、前方部高さ16.2メータ、後円部高さ13メータと巨大です。森浩一さんの話では、尾張氏は歴史上二度、天皇擁立に関わったと述べている。継体天皇の時と、天武天皇の時である。継体天皇の時の話は以下の過去記事に紹介しています。
断夫山古墳の北の春日井二子町に全く相似形の味美(あじよし)二子山古墳が存在します。
この古墳は継体天皇の妃となり安閑・宣化天皇を産んだ目子媛の墓ではないかと考えれている。
森浩一さんの『僕と歩こう全国50遺跡 考古学の旅』でも、この古墳を採り上げ解説されています。この古墳の築造も6世紀初頭と考えられ、目子媛の時期と整合します。断夫山古墳も味美二子山古墳も同じ設計図で同じグループが建造したと考えられている。
実はこの味美二子山古墳群の埴輪は北、8キロに存在する下原窯址群で製造された。
参考 春日井市 下原古窯跡群
10基の窯が発掘され、大規模に須惠器が製造されたと考えられるそうです。沢山の須惠器や埴輪が発掘されたそうです。
東海地方は尾張氏が古代に於いて活躍する訳ですが、天武天皇の壬申の乱の時も支援し、勝利に貢献した。
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