なごむ埴輪で街おこし
本日の読売新聞朝刊によると、古墳の埴輪のあどけない、なごむ顔とか姿をモチーフに街おこしキャラを作り成功している地域が増えているそうです。
先ず、埼玉の本庄市の事例です。
・『はにぽん』というキャラが人気だそうです。皆さん知りませんね、こんなキャラです。
参考 『はにぽん』キャラ 洋菓子店でキャラクッキーが人気だそうで、街全体が笑顔の埴輪により活性化してるそうです。
ところで、この『はにぽん』にお元の埴輪は前の山古墳から1998年に出土した埴輪です。先日、纏向遺跡の茅原大墓古墳から出土した埴輪と同じく、楯を持ち頭部を派手に飾った姿で武人ですが、何故か、顔は笑っている。纏向の茅原大墓古墳出土の埴輪と似ているのです。こちらは、地元では『笑う盾持ち人物埴輪』と呼ばれているそうです。
600以上の古墳が市内に点在し、全国的に珍しい笑顔の埴輪が多く出土する場所だそうです。
これ、纏向遺跡の茅原大墓の埴輪とどちらが古いかと考えると、勿論、纏向の埴輪の方が時代は古いでしょうね。そういえば、稲荷山古墳をはじめ、埼玉古墳群を訪問した時にヤマトの垂仁天皇の時代と関係する伝承が幾つか残っていた記憶が有ります。垂仁天皇といえば、纏向珠城宮に宮を置かれた天皇でしたね、纏向と繋がります。
先日報道された、三輪山山麓、箸墓古墳、ホケノ山古墳近くの茅原大墓古墳出土の笑顔の縦持ち人物埴輪から遥か関東の埼玉の古墳と繋がりました。
他の例として、橿考研の『イワミン』、大阪府八尾市の『はしづか君』、宮崎県西都市観光協会の『めさほちゃん』・・・等々と、埴輪などをモデルにした古墳時代のキャラクターが相次いで誕生しているそうです。
ちなみに『イワミン』は奈良県三宅町の遺跡で出土した男性埴輪がモデルとか。左右のこめかみあたりで結った髪型やスカート風の装束が女の子のようでかわいいと評判。
NHKも最近、20年前に放映された埴輪のキャラである、『はに丸』と『ひんべえ』を復活させたそうだ。
参考 古代の武蔵国 埼玉稲荷山古墳「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
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