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東博とスカイツリー

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 東博から眺めるスカイツリーです。此処は上野の山の上ですからスカイツリーもそんなに高くは感じません。

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 この場所は何時来ても落ち着いて、いいですね。出来れば65歳以上は無料にしてくれるといいのですがね。(子供は無料だと思います、爺さん婆さんも無料にできんかね)

 さて、今回の仏教伝来の道、『平山郁夫と文化財保護』を再度振り返ります。

 ・1章 インド・パキスタン マトゥラー、ガンダーラ

   仏教誕生の地、インド、そして初めて仏陀像が作られたガンダーラ、此処での文化財保護の活動。この頃の仏像の顔はギリシャ・ローマの顔の仏陀像です。

 ・2章 アフガニスタン・バーミヤン

   タリバンにより破壊されたバーミヤン大石仏が有名です、平山さんは破壊前と後の両方を絵として残されています。文化財の散逸を防止する為に『流失文化財保護日本委員会』を設け、一次的に保管し将来本国に返還する運動を進められた。

 ・3章 中国ー西域

   天山山脈とゴビ砂漠の回廊は仏教東伝の道となり、オアシス都市では仏教が栄えました。楼蘭・クチャを始め多くの古代のオアシス都市を平山さんは訪れ、仏教東伝の道をスケッチされ、絵に残された。

 ・4章 中国ー敦煌

   西域への玄関口に位置し、シルクロードの要衡として栄え、敦煌仏教石窟群は有名です。しかし、この文化遺産も砂に埋もれる危機に直面し「敦煌石窟文物保護陳列センター」を設立し、人材の育成保護技術の育成、人材の育成に努力されました。

 平山さんの敦煌の絵としては、『敦煌三危』、『敦煌鳴砂』が展示されていた。あと、地蔵菩薩の幡が展示されていた。

 ・5章 中国ー西安・洛陽・大同

  雲崗石窟寺院、龍門石窟寺院の修復・保存及び関連技術者の育成に関して努力した。

 ・6章 カンボジアーアンコールワット

  『アンコール遺跡救済委員会』を民間レベルで立ち上げ、戦乱で傷ついた遺跡の保護と修復と人材育成に尽力された。アンコール・トム・バイヨン寺院の修復にも尽力された。

 『アンコールワットの月』はブルーの夜空と濠にアンコールワットに昇る月の風景です、センチメンタルな思いになりますね。私が観たアンコールワット以上に素晴らしいと思う。

 平山郁夫画伯の人生は広島での被爆にも負けず、がんばり通した人生でした。広島の原爆投下の焔の中に浮かぶ不動明王の絵は忘れる事が出来ない怒りの絵であり、タクラマカンを歩く駱駝の隊商と月の絵は私をシルクロードに誘う素晴らしい絵でした。

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