耽羅(済州島)紀行 その14 翰林(かんりん)公園 盆栽と石像
承前 耽羅(済州島)紀行 その13 翰林公園 挟才洞洞窟・双竜洞窟
今回は、盆栽園とかわいい石像の庭の御紹介です。
盆栽はアメリカでも人気です、最近日本では、世界中に輸出して外貨を稼いでいると聞きます。この公園を数十年前に作った人は日本で盆栽を学んだのでしょうね。
これは、『山橘』という名前が掲げてありました。常世の国、済州島の橘の種類の一つでしょうか。
古代の日本人は橘を縁起の良い樹と崇めたようです。最初に臣籍降下した葛城王に与えられたのが橘の姓ですし、左近の桜、右近の橘と永遠の命の象徴だったと思います。崇神天皇のあと三輪王権を引き継いだ、垂仁天皇の時代に既に耽羅に田道間守が非時香菓(ときじくの かぐのこのみ=みかん)を採集に出張させられていました。
江戸時代に『みかん船』で紀伊国屋文左衛門が大儲けをしますが、庶民の間には『みかん』が不老不死に繋がる神聖な非時香菓として考えられていたからではないでしょうか。落語にも死ぬ間際に、『みかん』を食べたいと言う話があったように思います。
この風景、『もののけ姫』にでてきたように、勘違いしてしまいます。映画でこんな森の妖精がでてきませんでしたか。
勿論、映画よりもこちらの公園の方が早くから出来ていたと思いますが、人間が考えるイメージには共通性があるのではないでしょうか。
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