但馬国紀行 コウノトリの郷公園
絶滅危惧種であるコウノトリを守っている場所が、豊岡のコウノトリの郷公園です。廻りの農家の人々はなるべく農薬を使わないように町ぐるみで協力されています。そして、兵庫県のシンボルの鳥となっています。翼長が2メータもあり飛ぶ姿は優美であり、気品があります。
円山川河口は5世紀の頃までは、河内湖のように大きな潟湖が拡がっていました。その後の土木工事により川の水は日本海に排水できるようになったが、秋の台風や長雨が続くと氾濫したようです。最近では、2004年秋の台風の通過により円山川は氾濫し豊岡市内の大半が水没するという出来事は皆さんの記憶に残っています。
アムール川流域で夏を過ごし冬は中国南部地方に越冬に出かける渡り鳥にとり円山川流域の湿田地帯の餌場は格好の場所ではなかったでしょうか。今でも、円山川の中洲には葦が茂り小魚が沢山住んでいそうでした。そして、田圃が拡がりどじょうや、カエルという餌も豊富だったと思います。
コウノトリの郷公園では午後3時からモグモグタイムがあります、その時の30羽に及ぶコウノトリの生き生きとした姿を撮影出来ました。是非、マイフォトを参照して下さい。
マイフォト コウノトリの郷公園 写真集
見事なキャッチの瞬間です、くちばしで魚をつかめていますよ、凄い。
喧嘩勃発です、終わると勝ち誇るようにくちばしをカタカタと鳴らしていました。
飛ぶ姿はペリカンみたいです、ガル翼を広げ滑空しています。こんなラジコン飛行機を作ってみたいです。
これはサギですね、コウノトリのモグモグタイムに参戦しましたが、蹴散らされました。自然の掟は厳しい。ところで、津和野に出かけた時に『鷺(さぎ)舞』の銅像がありました、京都の八坂さんから伝わったと聴いていますが、舞鶴という地名も考えると日本海沿岸の大きな川の河口や湿地帯には古来、鶴やコウノトリやサギといった大型の渡り鳥が沢山住んでいたのではないでしょうか。
放鳥されたコウノトリの足には個体を識別する足輪が付けられています、山口地方や和歌山でも確認されているそうで、全国の愛鳥ファンがコウノトリの足取りを追っかけておられます。
日本人は古来、ヤマトタケルの伝説があるように死んだ魂は鳥となり、あの世に運んでくれる大事な神の使いだったのです。
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