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中欧4カ国紀行 その21 ウイーン自然史博物館(1) ヴィレンドルフのヴィーナス

 承前 中欧4カ国紀行 その20 ウイーン市内散策

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20109wine_1342  ウイーン自然史博物館を訪ねました。是非とも観たいものがこの博物館にあるからです。

それは、尖石縄文考古館で展示されている国宝の『縄文のヴィーナスの親戚のような女神像が存在するからです。

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 1908年にオーストリアのヴィレンドルフで旧石器時代22,000年~24,000年前の遺跡から発掘された『ヴィレンドルフのヴィーナス(Venus of Willendorf)』と呼ばれる国宝の石像です。

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 薄暗い部屋なので、実物の写真は多少ボケていますが、世界的に貴重な石像なんです。ちなみに、尖石縄文考古館の『縄文のヴィーナス』と比較して下さい。

尖石のヴィーナス VS ヴィレンドルフのヴィーナス

 日本の場合は縄文中期ですから4千年~5千年前の土偶ですから、時代は異なりますが似てると思いませんか。日本のヴィーナスは高さ27センチ、2.14キロですから倍の大きさとなります。両者ともに豊満なお尻ですから豊饒・多産を祈念しているのでしょうね。

 日本の場合は顔がきちんと表現されているが、オーストリアの女神は帽子のようなものをスッポリと被り顔が判りません。不思議ですね、何故でしょうか。そして、携帯していたのではないかと考えられているようです。日本の場合はどっしりとして、安定しているので祭壇に置かれていたのではないでしょうか。

 『縄文のヴィーナス』は最初、赤とんぼの三浦先輩に連れていって貰い見学しましたが、大英博物館で昨年、縄文土偶展が開催された時は私もロンドンで見学しました。

 過去記事 英国紀行 その10 大英博物館

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20109wine_1420  旧石器時代はこんな道具を使用して狩りをしていたそうです。博物館ではヴィーナスの側で展示されています。

面白い道具ですよね、初めて観ました、参考になります。

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20109wine_1423  石器の作り方の展示ではないでしょうか。世界共通だったのではないでしょうか。

日本もヨーロッパでも同じような土偶を作って崇めていたと考えると、同時多発的に文化・文明は生まれる不思議に遭遇した訳です。

 石器時代とは遥か大昔の時代の話だと思っていましたが、江戸時代でも庶民は石器を使用していたそうですね。長い長い気が遠くなるような長い年月、我々先祖は石器とつきあっていたのですね。

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