2010年 思い出の旅(4) 海外編 中欧4カ国・韓国 百済大典紀行
承前 2010年 思い出の旅(3) 海外編(暁の寺、アユタヤ・峨眉山、九寨溝、黄龍紀行)
『中欧4カ国紀行』
ベルリンの壁崩壊以前には中欧という言葉は存在しなかった。西か東であり、且つ、政治体制の区別でもあった。オーストリアはハプスブルク家が殆どのヨーロッパを支配していた時代、即ち第一次世界大戦前であるが、欧州の中心の都であった。特に、女帝マリアテレジアの時代が最も文化・文明の華が開いた時代であった。
音楽とりわけ、クラシック音楽が好きな人にはウイーンは特別な場所ではないでしょうか。その次に日本人に人気があるのは、『プラハの春』で有名なモルダウ川の流れるチェコのプラハではないでしょうか。私が子供の頃はチェコ・スロバキアと国名は呼ばれていました。多くの体操選手が五輪で活躍した記憶があるのではないでしょうか。
又、プラハはスメタナの交響詩『我が祖国』の6つの交響詩が含まれているが、その中で、モルダウ(ヴルタヴァ)は中学・高校の音楽の教科書にでるくらい有名ですね。
スロバキアの首都、ブラチスバラを巡り、ハンガリーのブダペストへ。欧州では珍しく我々日本人と同じモンゴル系の人種であり、蒙古斑点がある人種の国です。ブダ地区とペスト地区を分断するように流れるドナウ川。船から眺める夜景は格別です、どうして、古来人間が都とする所には大きな川が流れているんでしょうね。
パリのセーヌ河、ロンドンのテームズ川、ニューヨークのハドソン川、京都の鴨川、浪速の淀川、ハノイの紅河、長安の渭水、アユタヤのチャオプラヤー川、カイロのナイル川、数え切れない。
東ヨーロッパの雰囲気が未だ少し、残っているが是非、落ち着いた雰囲気が好きな人は訪れては如何でしょうか。
『韓国 安東・百済・ソウル 紀行』
偶然に新聞をみていると、韓国では百済大典のおおきなイベントを行っている事を知り、一度は錦江(白馬江)の百済を訪問した経験はあったが、再度、復元された百済の都をみて見たいと思いでかけた。
今回は、ソウルから東南車で4時間程度の場所に安東という両班の故郷のような場所があると聞きでかけた。釜山まで流れる韓国有数の大河である洛東江の源流付近であり、李朝時代の古い田舎が現存していた。
村の中を歩いていると、子供の頃の私が育った北河内の招堤村の農村を歩いているような懐かしさを感じた。土塀が続き、瓦屋根は両班の家、その周りにカヤ葺きの農奴の家が取り囲む。流石に、北河内の招堤村は小作が少なく大きな豊かな農家の村でした。
百済の歴史に光が韓国でも当たったようです、何年もかけて白馬江の近くにデズニーランドのような百済の都が造られ、ロッテの近代的なホテルも建設された。奇妙な複雑な気持ちではあるが、数年前までは全く放置され、何も無かった百済の最後の都に歴史の光を韓国人があてたのは、評価したい。
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