古刹を巡る鎌倉散歩(4) 浄妙寺→報国寺
鎌倉五山の一つ、浄妙寺です。由緒を読んで頂ければ寺の概要が判ると思います。室町時代は23も塔頭を抱えた大寺院だったのですね。それより、気になるのは鎌足稲荷神社が鎌倉の名前の発祥だと書かれていますね。奈良時代は相模国鎌倉郡でしたね、その前の話なんでしょうね。鎌足と言えば謎の人物で出自がよく判っていない、子供の頃は鹿島神宮で育ったと何処かで読んだ記憶があります。鎌倉の由比ヶ浜と三浦郡のあった三浦半島から房総半島への古代の航路が気になります。
境内では紅葉が始まっていました、もう少しで見事な紅葉を観れそうですね。
この寺では石窯ガーデンテラスというのが有名だそうです、沢山の観光客が並んで席を待っていました。
石窯で焼き上げた美味しいパンを料理と一緒に頂けるそうです。沢山の人が並んでいましたので、失礼しました。パンだけでも買えば良かったですね。
何でお寺が石窯でパンを焼くのか、理由は不明ですが、お洒落なお店でした。
茶室と枯山水の庭が有名です。小さな庭ですが、広がりを感じる素晴らしい庭だと思います。
竹の寺の別称で有名な『報国寺』です、足利氏・上杉氏の菩提寺として建立されたお寺だそうです。
今回の鎌倉古刹巡りの最後のお寺となりました。鎌倉駅からは一番離れた場所にあります。
これが最後の石段となりますね、本当に古刹巡りは階段ばかりでした。
公家政治から武家政治に、古代から中世へと歴史の転換が行われた鎌倉の地、精神的な支柱は禅宗だったと思います。司馬さんに言わせると、牧場主が一所懸命で土地を護る農業主が禁欲の精神構造で中世の時代を切り開いたという訳です。
孟宗竹の竹林は見事な静寂と美しい世界を演出しています。確か、ネネの高台寺の竹林も同じような美しさを持っていたように思います。
庭を眺めながらのんびと、時間が経過して行きます。鎌倉に来られたら是非ともこの寺を訪問される事をお勧めします。
石段に置かれた小さな丸い石、『立ち入り禁止』の意味でしょうね。物理的に壁を作り侵入を防ぐのではなく、精神的なバリアーを張り侵入を防止するという考えが日本人の古来から持つ考えなんでしょうね。
都城に城壁を造らない、世界的に不思議な国、日本の断片です。
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