中欧4カ国紀行 その10 ハンガリー ブダペスト王宮の丘
承前 中欧4カ国紀行 その9 ハンガリー ブダペスト ドナウ川夜景
ドナウ川を見下ろす小高い丘があります、古来、この地域を支配するには最高の立地条件を備えた場所でした。多分、ケルト人の時代からこの場所には砦や王宮が築かれてきたと思います。王宮の丘と呼ばれています。
無数の弾痕の跡は第二次大戦でソビエト兵が撃ち込んだ弾痕の跡です。此処は防衛省でした、ブダペストを守るトーチカだったのでしょう。ハンガリーは戦後、1989年の民主化まではソビエトの支配下にありました。長く暗い歴史でした。
王宮の傍に佇む鳥は伝説の『トゥルルの像』です。アジア系の遊牧民であるアールバードを頭とする7つの部族を9世紀末に、この鳥がハンガリーの地に導いたと伝説があります。記紀神話で神武天皇を導いた八咫烏(やたがらす 日本サッカー連盟のシンボル)の話と類似していますね。神武さんも遊牧民系統だったのでしょうか。
漁夫の砦から眺めるドナウ川と対岸のペスト地区です、ドームの建て物は議事堂だそうです。この王宮の丘、漁夫の砦地区は世界遺産に登録されています。
ドナウ川に架かるこの地区では一番古い有名な鎖橋です。
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漁夫の砦に佇むハンガリー初代国王の聖イシュトヴァーン騎馬像です。背景は7つの部族のパオ(ゲル)を意匠した尖塔が取り囲んでいます。彼はマジャール人(アジア系遊牧民)ですが、ローマ教皇から冠を頂きキリスト教を国教としてハンガリー王国を建国した。
この国はその後、13世紀にはモンゴルの襲撃に会うが持ちこたえ、15世紀末には遂にオスマントルコの攻撃は激しく1541年に遂にブダペストは陥落し、都をスロバキアに遷都せざるをえなかった。要はこの地は欧州においてアジア文明圏との接点の場所なのです。
マーチャーシュ教会の尖塔の上に鳥が居ますね。何の鳥でしょうか。
指輪をくわえたカラスです。マーチャーシュ王のシンボルだそうです。まさに、神武天皇と同じではないですか。アジア系遊牧民にはカラスを神と考える信仰があるんでしょうか。
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