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京橋ギャラリー『くぼた』 四人展を見学するの巻

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 昔、富士通時代に部下だった梶山君が昔の宣伝部の仲間と『四人展』を開催するというので、上野の博物館の帰りに立ち寄った。東京駅八重洲から歩いて10分の交通の便利な場所の、ギャラリー『くぼた』5階が会場でした。

仲間4人、佐藤貢・古川健治・梶山亮・蔦谷邦夫氏のメンバーによる展覧会だった。

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 梶山さんはテーマは『樹』で白黒銀塩での写真でした。カメラはスエーデン製のドイツの有名なレンズを使用した骨董カメラを使用。自宅の暗室で2年間をかけて準備し、引き延ばしをおこなった傑作だった。

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 彼は生まれは関西だが大学は北大に学び普通の人の二倍近くは大学に在学しプロのカメラマンを目指した過去があるそうだ。自然の風景を切り取るのが見事で今回は、御神木というか、主のような樹を求め単車に跨り、撮影の旅をしたそうだ。

 彼の写真は20年前から馴染でありますが、どこか心に訴える何かがあると感じていた。私もこの数年間、山登りや海外旅行で写真を撮りまくっているが今だに芸術の領域には達っしていない。

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 彼は昭和30年代の盛り場の風景もこよなく愛している。新宿の酒場や東京駅近くにも残る昔懐かしいガード下の酒場をこよなく愛している。長い付き合いだが、彼との酒は安上がりで何処か心が癒される酒だ。

 樹に向きあう時に、人間は自然と謙虚になれる気がする。そして、尊敬の念が生まれるから御神木となるのだ。巨木に身体を寄せると気が貰える、凄まじい生命力を彼らは持っている。

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 所で、蔦谷さんの二枚の特殊パノラマ写真に目が止った。写真は彼の故郷の若狭湾の小浜の祭りの風景だ。『放生会』とある。小浜では「ほうぜ」と呼ぶそうだ。私は秦氏の研究をしているが、豊前の宇佐八幡の最大の祭りである『放生会(ほうじょうえ)』と関係があるのではないかと思った。

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 やはり、八幡神社の氏子が毎年9月14日、15日に盛大な祭りをするそうだ。若狭地方最大の秋祭りで300年以上前から続いてるそうだ。やはり、八幡神でした。秦氏と同族の息長氏の地盤が琵琶湖水系から若狭湾だったと記憶する。

 『放生会』は九州博多の筥崎宮(日本三大八幡宮)でも京都祇園の『放生会』も有名ですね。秦氏は公に仏教が伝わる前に彼らは仏教を信奉していたと考えられます。中華文明を一番早く受け入れていた集団だったのでしょうね。祇園の『放生会』は天台の僧が行うが、考えてみると最澄は秦氏と関係が深い和気清麻呂の推薦で公費留学僧となり、入唐前に、豊前の国の秦氏の本山、香春岳に登り弥勒菩薩を拝んでいる。スポンサーは秦氏だった訳です。

 さて、写真展のあと久しぶりに梶山さんを囲んで昔の仲間で宴会となった。何時までも話題が尽きない集まりだった。

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Comments

joさん。

写真展会場へのご来場とブログでのご紹介、ありがとうございます!
まだまだシロートの域を脱しておりませんが、皆さまの応援をいただきまして、実りある展覧会ができました。心より感謝申しあげます。

zap

Posted by: zap | 2010.08.07 01:00 AM

Zapの旦那さん

 素晴らしい展覧会でした。何処の会社でも宣伝部を希望して就職する人は芸術家が多いですね。

 昔ながらのアナログの白黒写真、暗室で現像する手間暇は大変なんでしょね。御苦労さまでした。

 展覧会あとの宴会も楽しかったです。次回も期待しています。

Posted by: jo | 2010.08.07 08:42 AM

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