峨眉山・九寨溝・黄龍紀行その5 世界遺産 楽山大仏
峨眉山とともに抱き合わせで登録された世界自然・文化遺産である『楽山大仏』です。
岷江(びんこう)、青衣江(せいいこう)、大渡江の三っの大河が合流する地点の凌雲山の崖に磨崖仏として建造された大仏です。今から1300年前の唐の玄宗皇帝の時代に洪水を鎮める為に僧海通により建造が始まり90年をかけて803年徳宗皇帝の時代に完成したという。
『楽山大仏』を船の上から見学しましたが、船着き場は岷江側にありました。少し下ると大渡江と青衣江が合流した大河と合流します、その場所にこれ等の押し寄せる大河を睨みつけるような形相で佇むのが『楽山大仏』なんです。
マイフォト 世界遺産 峨眉山・楽山大仏 写真集
写真は岷江の船着き場ですが、ここから先に見える凌雲山の河に面した崖に巨大な磨崖仏が彫られたのです。
高さ71メータありますので、同じ時代に建造された東大寺の大仏の5倍の高さを誇ります。建造当時は13層の建物で覆われていたそうですが、火災で失い今は雨ざらしの状態です。昔は法衣の部分には金箔が貼られ、身体は朱色に塗られていたそうです。
この位置からでははっきりしませんが、右端が仏の頭で左が胴体となり仏が上向きで寝ておられる格好に見えるというので有名だそうです。
楽山地域は塩と海運業で冨が蓄積されたそうですが、洪水による災害は甚大であったそうです。従い、願いを込めてこの『楽山大仏』が建造されたのですね。日本の平城京でも同じように旱魃や天然痘の蔓延という自然災害に襲われ、国家鎮護の為に東大寺大仏が建立されたのと同じでしょうね。
位置参考 グーグルアース『楽山大仏』(あらかじめグーグルアースインストール必要)
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