バンコク紀行その9 アユタヤ(ワット・プラ・マハタート)
承前 バンコク紀行その8 アユタヤ(ワット・ヤイ・チャイ・モンコン)
この衝撃的な仏像の写真は王宮の東にあるアユタヤ王朝時代の最大の寺院である、ワット・プラ・マハタートで撮影可能です。14世紀末の3代ボロマラージャ1世の時代に建立された寺院です。しかし、18世紀後葉にビルマの攻撃を受け灰塵になりました。徹底的に破壊され、仏様の首は砂岩で出来ているので簡単に切り落とされたという。仏塔は破壊され、金は溶かして金塊として持ち去られ、宝石・財宝は奪われた。今は無残な廃墟としてかつての栄華の跡を僅かに伝えている。
この木の根に抱かれた仏様を見ていると菩提樹が仏様をお守りしているように思えてきます。釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとされるのも、何か因果が感じられます。以前、アンコール・トムを訪問した時に近くのタ・プロームという霊廟が殆どガジュマルの木の根で抱きかかえられ眠りに入った文明という印象を受けたが、この場所もそのようだ。
トウモロコシを立てたような仏塔様式はシュメール様式であり、半円ドームのトンガリ帽子のような仏塔はスリランカ様式であり、混在しています。仏塔はレンガを積み上げ、その上に漆喰が塗られ美しいレリーフが塔を飾ったという。今は僅かに、漆喰が残る部分で昔の面影を偲ぶしかない。
マイフォト アユタヤ(ワット・プラ・マハタート)写真集
アユタヤ最大の寺院跡の風景は写真集を参考にして下さい。
首は新たに修復されたのでしょうね、胴体は当時のままであると思います。1956年に大規模な発掘がなされました。
仏塔の基壇の下からは宝石類や金の仏像が発掘されたという。多くは、近くのチャオ・サン・プラヤー国立博物館に収蔵・展示されています。
高さ40メータ程度の須弥山を模した中央祠堂が聳えていた場所です。その前に仏がお座りになっています。多分、アンコール・トムのような寺院ではなかったでしょうか。
アユタヤ訪問時は是非、この寺院を参拝される事をお勧めします。
位置関係情報: グーグルアース(ワット・プラ・マハタート)予めグーグルアースをインストールしておいて下さい。
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