バンコク紀行その3 ワット・ラカン(鐘の寺)
チャオプラヤー川の左岸には王宮があり右岸には、バンコク王朝創始者であるラーマ1世のお寺である『ワット・ラカン(鐘の寺)』があります。バンコクの主要な繁華街は王宮のある左岸にあり、『ワット・ラカン』も『暁の寺』も右岸、即ち太陽の沈む方角にあります。
タイ国の歴史を考えるとこのチャオプラヤー川とともに繁栄した。13世紀に興ったスコータイ王朝もアユタヤ王朝もこの川の上流流域で繁栄した。その頃は下流域のバンコク地域は雨が降ると氾濫し人が住める状況ではなかったそうだ。今でもバンコクは中洲の上に建造されていて、地球温暖化で海面上昇すれば即、海の底だと思われる。
渡し船でお寺を参拝したが、黄河と同じく茶色というか茶褐色の川であり殆ど透明度が無い。魚は豊富でピョンピョンと飛び跳ねている風景を観る事が出来る。多くの観光船や渡し船や妙な、自動車のエンジンを裸で搭載した高速艇が行き来する風景だ。
マイフォト バンコク 『ワット・ラカン(鐘の寺)』 写真集 約50枚の写真が収録
南大門近くではタライに色んな魚を入れた露天が存在する。供養の為に魚を買いチャオプラヤー川に放流するのだ。功徳を積むという行為なのですね。これは、雲南省のお寺でも経験しました。小乗仏教ではこのような供養が当たり前の行為として存在するのですね。
参拝者は線香と金箔を購入し、自分の生まれた月の仏像に願いの場所に金箔を貼るのです。商売繁盛なら仏の口に貼るそうだ。美人を願うなら顔でしょうか。そして、仏に水かけを行います。このあたりは日本の大乗仏教と同じですね。若い人々が多く参拝している事で、この国では仏教が根づいている事を示していると思いました。
今回初めて沙羅双樹の木を観る事が出来ました。日本の夏椿とは異なる本物の沙羅双樹の木です。残念ながら花は観れませんでしたが、でかいまん丸な実がぶら下がっていました。ガイドさんの説明で間違いなく沙羅双樹の木であると説明を受けました。平家物語を書いた人は果たして本物の沙羅双樹を観た事があるんでしょうかね。
バンコク王朝の創始者であるラーマ1世のお寺だそうで、『鐘の寺』と言われるだけに沢山の鐘がありました。
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Comments
守口大根を検索していたら、このブログへ……
一気に読んでしまいました。とても面白いです。
また訪ねます。
Posted by: コロッケ大魔王 | 2010.04.16 09:05 PM
コロッケ大魔王さま はじめまして
守口大根ですか? メキシコにいる娘が名古屋に出かけた時に手に入れた漬物ですね。
学生時代までは京阪電車沿線でしたから、守口は馴染でした。松下電器さんの本社がありますよね。
これからも宜しく
Posted by: jo | 2010.04.17 11:52 AM