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バンコク紀行その2 龍蓮寺(ワット・マンコン)

 承前 バンコク紀行その1 歴史について

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 バンコク市内の中華街に中国人の為の大乗仏教のお寺『龍蓮寺(ワット・マンコン)』があります。ガイドさんの話では、中国を故郷とする華僑が分散して小さな自分達の寺を持っていたのを、一箇所にまとめ敷地を与え大きなお寺を作る事を可能にしたという。

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 バンコク王朝の時代だと思いますが、弥勒菩薩と四天王(広目天、増長天、多聞天、持国天)が祀られていました。同時に、道教の神もお参り出来るようになっています。海のシルクロードを通じて貿易に従事した人が中国から渡来し永住した子孫ではないでしょうか。世界中どこでも中華街はあります。

 アメリカのサンノゼに住んでいた時に感じた事ですが、中国の人は決して母国語を忘れないし、中華の文化を忘れない。しかし、日本人は直ぐに現地に同化してしまい、子供達が自宅でも英語を喋るのを禁止しない。祖国の文化を直ぐに忘れてしまう傾向が強いと感じた。中国という国の成り立ちそのものが商という名前からして、商人の資質のDNAが基底に存在するように思う。この商人のDNAと中華街を作る行動と中華文化を忘れない関係について、一度、じっくりと考えてみたいと思います。

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 仏塔の前に祠がありました。祠はお釈迦様が悟りを開いた菩提樹の木の根元にあります。福田箱というのは賽銭箱の事のようですね。狛犬と同時に何故かトラがいますが、不明です。菩提樹の幹にスカーフのようなものが巻かれています。(古代の日本ではヒレと呼ぶ天女が纏うスカーフのようなもの)

 

 

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 天井を突き抜ける菩提樹が気になりますね。木の上の方にもスカーフのようなものが巻かれていました。話は飛びますが、先代旧事本紀に神宝として剣や鏡や勾玉とは別に、ヒレが登場します、古代の日本での祭祀でもヒレは重要な神事と関係あるものだったと想像されます。

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 お寺の周りは中華街、沢山のお店が並んでいますし、露天もあります。写真の標識は何だか判りますか。天秤です、露天商が許可される時間帯を示しています。風景は、ベトナムのハノイを思い出しました。元気いっぱいの街、それが中華街のようです。

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