エジプト紀行その9 カイロ(ナイルの賜物)
エジプト紀行も終え帰国となりました、カイロ国際空港を飛び立った映像です。カイロの大部分はナイル川の砂州により長い年月の間に堆積したナイルシルトで、増築された『ナイルの賜物』の土地です。人間の文明というものが如何に大河により育くまれて来たかを証明しているようです。
砂州で出来たアレキサンドリアや世界の七不思議と呼ばれたファロスの灯台は今は存在しない。地盤が緩いので地震があれば直ぐに又、海の中に消えてゆく。文明というのは自然の前では無力である事を感じます。
今回のエジプト紀行ではほんの下ナイルの一部しかこの目で観ていないが、4500年前と変わらない農村の風景を観ました。エジプト紀行の2週間後に訪問した中国は雲南省の田舎でも滇王国時代と大して変わらないだろうと思う農村風景をこの目で確認した。
文明が如何に進化しようが、基本的な人間の生存に関する部分は影響を受けていないし、数千年の歴史は数万年の歴史と知恵に勝てる筈が無いというのが結論です。文明に奢ってはいけないという教訓をトルコ、エジプト、雲南省の紀行で強く感じました。
この写真はアンコール・トムのタ・プロム霊廟を訪問した時の光景ですが、五百年間放置された石造寺院はガジュマルに抱きかかえられ静かな眠りに入りました。文明の終焉と感じる光景でした。
数千年間砂に埋もれたアル=ギーザのスフインクスも近年に発掘された訳です。文明とは一体何だろうかと考える機会を与えてくれるのも遺跡の役目かも知れない。
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