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大和(おおやまと)古墳群を歩く その1(概要説明)

200912nara_101  写真はJR長柄駅で掲載されている遺跡案内です。私が歩くのは橿原考古学研究所が勧める以下のルートです。

 橿原考古学研究所推薦コース萱生古墳群から柳本古墳群を歩く

 一般の人々には聞きなれない古墳群の名前が登場しますね、少し自分なりに概要を説明したいと思います。

 日本列島に於いて最初に前方後円墳が出現したのは奈良盆地の東の北に龍王山塊、南に三輪山が連なる山脈の西側の麓に出現しました。

200912nara_159  大きく分類すると一番北部に西殿塚古墳(宮内庁は衾田陵と治定)を盟主とする中山大塚古墳や東殿塚古墳、大和神社その他古墳群をまとめて、大和(おおやまと)古墳群とか橿考研が定義する萱生(かよう)古墳群と呼びます。

中山大塚古墳(全長130メータ前方後円墳)は箸墓古墳に次いで古い古墳であると考えられています。そして、盟主は何といっても西殿塚古墳であり、全長234メータの巨大前方後円墳であります。これらの古墳はJR長柄駅の東方の山麓に存在します。(写真は西殿塚古墳です)

200911kyoto_160  次にJR柳本駅の東の龍王山の麓に展開する古墳群、行燈山古墳(宮内庁は崇神天皇陵と治定)、櫛山古墳、黒塚古墳、南部に渋谷向山古墳(宮内庁は景行天皇陵と治定)などを柳本古墳群と呼んでいます。盟主は行燈山古墳であり全長242メータの巨大前方後円墳であります。これらも古墳時代初期の古墳と考えられております。(写真は行燈山古墳です)

 最後に三輪山の麓に展開する古墳群であり箸中古墳群とか三輪(纏向)古墳群とも呼んでいる。盟主は最大の全長278メータ20093nara_045 の一番古いと想定される箸中山古墳(箸墓古墳)であります。

 参考 橿考研推薦コース 柳本古墳群から箸中古墳群へ

  (写真は箸中山古墳、箸墓古墳です)

 今回歩くのは橿考研が勧める萱生古墳群でJR長柄駅から大和神社から山の辺の道まで登り西殿塚古墳から中山大塚古墳へ下り、黒塚古墳を観て柳本駅に辿りつくコースです。行燈山古墳は11月に訪問しているので今回はパスします、行程7キロのハイキングとなります。

200912nara_114  見どころは先ず大和神社(おおやまとじんじゃ)ですね。倭大国魂神すなわち大物主(大国主)さんを祭る神社です。日本書紀に崇神天皇の時代に疫病が流行り半数近くの民が死亡する大災害が起こった。そして、お告げにより天照さんを笠縫邑に放逐し豊鍬入姫に祭らせ、倭大国魂はヌナキイリヒメが祭る事になったが、彼女の髪が抜け落ち祭祀は不能となり、河内の陶邑にいた大物主の子孫の大田田根子を大物主の祭主とし、市磯長尾市(いちしのながおいち)を倭大国魂神の祭主にすれば天下は太平となるという事件があった。(写真は大和神社です)

 森浩一さんの『記紀の考古学』によれば、市磯長尾市は、この記事の出ている崇神紀7年条の後半では、市磯(十市郡の地名、垂仁紀では市師池がでていて、磐余池と同じとみられる)を省いて長尾市としている。長尾市はイクメイリヒコ(垂仁天皇)の時には、新羅から渡ってきた王子の天日鉾(あめのひぼこ)を播磨で接待し、又、出雲国の野見宿禰を出雲まで迎えに行っている。彼は倭直(やまとのあたい)の祖と考えられている。

 森浩一さんの話では、元々、大和神社は中山大塚古墳の南部から長岳寺の敷地まで広大な境内を抱えて鎮座していたと考えおられます。理由は、和田氏の『山辺の道』の論証を支持されているのでしょう。むかし、行燈山古墳の前方部の西北側で東北方向に曲がっており、山辺の道勾之岡と呼ばれたのはそこに大和神社の敷地が存在したからであると言う。

 その他、西殿塚古墳は現在宮内庁が衾田陵と治定し継体天皇の皇后である手白香皇女の墓としているが、考古学的には時代が古く殆どの考古学者は信用していない。但し、古い古墳を再利用すれば別の話である。古墳自体は古墳時代初期の古墳と考えられる。

 

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