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宇宙大航海時代の到来か ソーラーセイル

 2010年にはJAXAでは小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS = Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun)と金星探査機PLANET-CをH-ⅡAロケットで打ち上げるらしい。そこで、IKAROSとはどんな飛行物体なんだろうか。

 JAXA IKAROS説明

 (太陽帆とは)

 太陽から発せられる光やイオンを帆に受けて反射しその力で宇宙空間を航行する宇宙船である。子供の頃に確か漫画でそのような宇宙船を知り、遥かな宇宙の彼方を旅行する夢を観た記憶があります。そんな話が現実の世界で取り組まれているのには驚きではないですか、しかも、日本が世界に先駆けてそれを開拓するという。

 JAXAの記事を読んで貰えば判りますが、差し渡し(対角線)20メータの正方形の薄い膜を開き太陽光と太陽から発するイオンを反射する。厚さ僅かな0,0075ミリのポリイミド樹脂で出来た膜らしい。それを宇宙空間で傘を開くように回転させ膜の先端に着けた重りで開かせるという。

 膜面には薄膜太陽電池や姿勢制御デバイスや理学観測用センサーも搭載されているらしい。2010年後半には中型ソーラー電子セイル探査機を打ち上げ直径50メータの膜を広げ高性能イオンエンジンを搭載しハイブリッドにて航行し、木星やトロヤ群小惑星を目指す計画だという。

 参考 JAXA イオンエンジン原理説明

 大航海時代に人々は帆船に乗り新大陸を目指した。地球の風の力を頼りに海原に乗り出した、現代は太陽の光の力を頼りに宇宙空間の旅にでようとしている。壮大なロマンをみるようですね、素晴らしい夢がある。是非成功して世界の先端を切り開いて欲しい。今回のH-ⅡBの巨大ロケットの成功は日本の技術が確実に世界の先端を走り始めた感じを受けます。

 そういえば2003年5月に打ち上げられた宇宙探査機、『はやぶさ』は2010年6月に小惑星イトカワから帰還する予定でしたね。この探査機で日本のイオンエンジンの性能と実績は確認された筈です。

 日頃は地球の表面で大気があり、風がある中でラジコン飛行機を飛ばしている訳ですが、次の世代の子供たちは宇宙空間を航行するソーラーセイルを自作し、キットで販売されているイオンエンジンと太陽電池を組み合わせ、自分の好きな星団を目指して探索させる趣味が生まれるかも知れませんね。

 1982年からアメリカに駐在していましたが、その頃、巨大なパラボラアンテナで宇宙の星団を目指し電波により地球からのメッセージ送信している研究所や大学がありました。これもロマンですね、100年後千年後に応答が返るかも知れない悠久の時間軸で活動している人もいる事にロマンを感じた事がありました。

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