チチェン・イツァ遺跡紀行 球戯場編
長さ146メータ、幅36メータの大球戯場です。メソアメリカでは儀式として戦われていた。生ゴムを固めた5キロ程度の重さのボールを手を使わず、肩と腰と足を使い壁の上にある石で出来た輪っかに入れる競技です。
勝者は名誉で生贄にされたと言われている、心臓を刳りぬかれチャックモールの石像の上に捧げられたのです。
以前にメキシコ・シテイの南部500キロ程度にあるオアハカ谷を訪れた時に、4箇所の遺跡を訪問しましたが、沢山の球戯場を見学できました。
オアハカの博物館で球戯場で戦う戦士は腰に石のプロテクターのような重いものを付けて戦ったようでした。出土した、埴輪によれば戦闘場面(球戯場面)はある程度想像できます、日本の相撲のような格好で戦っていますね。 参考過去写真集:ルフィーノ・タマヨ博物館の埴輪
球戯場にあるレリーフですが、図柄が判りますか?真ん中の下に大きなボールの絵があります、その中に頭蓋骨が描かれている。両脇に戦士が立つが右側の戦士は首を切られ、血が吹き出しそれが蛇に変化しています。左の戦士は右手に切り落とした戦士の首をぶら下げていますね。
競技の勝者が敗者の首を切断し持っているのですね。この勝者はその後、名誉として司祭により生贄として心臓をえぐられチャックモールの像の上に捧げられたという。
球戯では生ゴムで出来た硬いボールを球戯場の両側の壁の上にある石の輪っかに入れたら勝ちになるそうです。
手は利用できないサッカーのようなゲームですから、肩とか腰を利用してボールを入れたそうです。
ところで、現地のガイドのおじさんが手を叩いていますが、これは「山彦、こだま」の実験をしているところです。球戯場の壁はオーバハングするように壁が作られており、音が球戯場内で反射して「山彦、こだま」現象が起こるように設計されているのですね。
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