日本と朝鮮半島2000年 第五回 日本海の道
昨夜は、衆議院総選挙の開票速報で皆さんもテレビに釘つけではなかったでしょうか。議席数で前回の衆議院総選挙の時と正反対の事が起きた。前回の自民党300議席、今回は民主党が308議席である。小選挙区制度ではこのような事が起こるのですね。政権交代が出来やすい制度ということです。
問題は60年間続いた官僚機構を根底から見直す事が出来るかどうかですね。明治から始まった日本の官僚機構は選挙が無いから、国民は変える事が出来なかった。政治が官僚機構を変えるしかない。長い年月の間に必要もない組織や機構が化石のように残っているのではないですかね。
官僚機構というのはサービス業ですから、お客もいない仕事はする必要ないし無理やり客を作る必要もない。そしてサービスする相手は政治家では無くて、国民である筈ですよね。アメリカの制度が全ていいとは思わないが、政権が変わると官僚の上層部は全て職を失う構造も必要ですね。政権が変わっても延々と何年も前に決めた仕事を続ける体質は止めて貰いたいと思う。
政治家も行政機構の指揮者になる時は、アメリカのように議員を辞めて貰う方法もありますね。確かヒラリー・クリントンさんはそうしていますよね。
さて、民主党にはこれから4年間、否、8年間二期程度は腰を据えて日本丸の舵とりをやって貰いましょう。10年先を見た新しい産業育成、新エネルギー問題、年金、教育制度改革、少子化対策、アジア経済圏の構築、等々と大変な難題が山積みです。
(日本と朝鮮半島2000年 第5回 日本海の道)
NHK ETV特集 日本と朝鮮半島2000年 第5回 日本海の道
過去記事 日本と朝鮮半島2000年 第一回~第四回
昨夜夜10時からは選挙速報を観るのを止めて、11時半までNHK教育テレビの番組を観ていました。ビデオ録画もしながら楽しませて貰った。今回は渤海国との交流についてであります。
渤海国と日本との関係については過去に記事を書いています、平城京の時代ですね、高句麗が羅唐連合に滅ぼされて、靺鞨族とともに建国した国です。満州から朝鮮半島北部、そしてロシアの沿海地方にかけて698年から926年まで続いた国です。
過去記事 平群広成の大冒険
過去記事 出雲 心の旅(平城京時代の外交交渉)
今回はロシア沿海地方のポシェット湾の奥にあるクラスキノ土城の発掘現場が紹介されていた。此処に城壁で囲まれた渤海国の日本との通商をする為の基地が存在し「日本道」というのが存在したという。
テレビでは、韓露合同発掘隊の韓国の責任者が説明していました。墨書土器が出土したのですね、壺の内側に日本人の名前と考えられる文字が見つかったのだ。
渤海と日本は30回以上の行き来が存在したという。遣唐使の頻度どころではない、しかも、このクラスキノは唐の長安につながっていたのです。
この場所は、以前に記事に書きましたが、遣唐使の平群広成が唐から帰国する時に難破し、ベトナム中部のフエ付近のチャンパ王国に辿り着いた事件があった。
彼は、殺されそうになったが、当時、阿倍仲麻呂がベトナムの総督をしていたので、助けられ渤海国経由でこのクラスキノ土城経由でポシェット湾から日本海を渡り新潟あたりに到着した歴史がある。当時、日本と統一新羅の関係が微妙だったのですね。
番組では若狭湾の若狭町脇袋の大陸との交易を示す遺物が出土する現場が紹介されていた。グーグルアース 若狭湾若狭町脇袋
若狭のこの地域が如何に朝鮮半島やポシェット湾の渤海国と交易を行い最新の大陸文化を吸収し産業を発達させていたかが判るという。
継体天皇の母、振媛の故郷であり高度な鉄鉱石から鉄を作る技術を持つ人々や、大陸との交易で巨大な富を蓄えた人々が存在したかが伺われる。
参考 継体天皇研究シリーズ(1)(2) 今城塚古墳 ヲホド王を考える
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