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副都論について

 最近は遷都論が下火ですね、一時期は遷都論が賑やかでした。東京への一極集中でいいのだろうか、新幹線や飛行機、道路族のお陰で高速道路が整備され、益々東京への集中がされている世界でも稀有な国家の状態ではないでしょうか。

 関西は疲弊しています、否、地方は経済的にもあらゆる面で疲弊しているのが現状ではないでしょうか。それに対して特効薬は無い。横浜という東京圏に住んでいる人間からは東京の繁栄の元で生きている訳ですから、言う事にあまり重みは無いと思いますが、少し考えてみたいと思います。

 (副都という考えを御存知ですか)

 江戸時代の繁栄は政治の江戸に対して、大阪の天下の台所という二極が存在しましたね。江戸が武士の世界とすれば、大阪は商人の世界でした。日本中の米や生活物資は大阪に集積され消費地である、江戸に送られた。日本は二極の文化が存在し、且つ地方でも豊かな文化が築かれたと思います。

 多様性というのは、国家が危機に遭遇した時に生き延びる重要な道なのではないだろうか。企業でも東大生だけを採用していては、危機的状況に遭遇すると脆いと経営学では学びました。水滸伝で言う、梁山泊の世界が一番企業を強くし、危機的状況を乗り越える力があると学びました。

 今の日本は、東京に全てが集中し過ぎている、地下鉄を見れば穴だらけ、これから今の経済状態を維持していなければ、メンテが出来ないローマが滅んだと同じ道を歩みそうに思えます。東京が将来、鄙な地になればこれらのインフラはどうなるんでしょうか。

 川という川を埋め立て、道路とし海抜幾許かの土地なのに、危険な場所にインフラを築き過ぎたような気がします。地球温暖化で海面が上昇し、縄文海進がおこればどうするんだろうか。殆どの東京は海の下になる筈だ。縄文時代の海岸線を観たことがありますか。

 私の心配は地球温暖化で海水が膨張し、海面が上昇し皇居も海の中に沈むことを心配しています。東京は地球温暖化に一番危険な場所にあると思います。最近のゲリラ豪雨で東京は水の恐怖に怯えました、当たり前です、昔の水路は殆ど道路で埋め立てたからです。勿論、道路の地下とか緊急時に水を溜める工夫はあるが、自然の前では無理ではないでしょうか。

 本論から外れてしまいましたね、最近、直木孝次郎さん編集の『古代を考える 難波』を熟読しています。内容が学問過ぎて専門家向けの書物ですから、素人の私には難しいと思います。しかし、難波を副都とした聖武天皇の戦略には少し考えさせられました。

 難波は皆さん御存知のように仁徳天皇さんが5世紀から都を置かれた場所で、大化の改新で日本の国家の骨組を改革する時に孝徳天皇と中大兄皇子は都を難波に遷都しました。激動する東アジアの危機に対して都を奈良盆地から前線の難波に移したのです。

 その後、唐王朝と朝鮮半島の情勢も沈静化し難波の地を離れましたが、天武天皇と孫の聖武天皇は難波は副都として飛鳥、奈良の首都と同じ位に重要視し都を築いていたのですね。難波の宮の発掘でそれが判明したと直木孝次郎さんは述べています。

 これからの日本を考えると、アメリカ一辺倒では無く東アジアとの貿易と政治的にも緊密な戦略を採用しなければ、日本は沈下するだけではないだろうか。太平洋に面した東京はアジアとは離れ過ぎている。大阪、九州、日本海が重要になるのではないだろうか。

 副都の詔を天皇に出して戴き、先ず京都御所を副都とし西日本にも戦略拠点を置く戦略を議論して欲しいと思います。

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Comments

 関東原住民達は話し相手になりにくいから、Joさんがこの話にはよいですね。

 遷都論が盛んな時は、三重県あたりも候補に挙がっていたようですね。青山高原とか、近鉄とか、なかなか良い地域です。

 遷都論と副都論の相違はまだ分かりにくいですが、天皇が関西に遷るのは大賛成です。都はたしかに繁栄するのがよろしいが、今の東京はソドムで横浜あたりはゴモラです。そのうち、神の鉄槌をうけることでしょう。皇居がそのとばっちりを受けるのはしのびがたいことですし、そもそも異国の契約の神からなんで神国日本が咎をうけるのかと、考えただけでむかっ腹が立ちます。

 しかし、異国風の文明文化経済で世界にのし上がってきた日本ですから、異国の神の怒りをうけても仕方ないと、諦念。だからこそ、汚濁の地をはなれてこそ、日本の将来も約束されるわけです。これは勿論、やおろずの神々との幽契となりますが。

 かつて遷都論に大反対したのは石原都知事と聞いております。彼の心底は関東原住民にそまりきっていますから、我が身大切、の心が優先したのでしょう。首都というシンボルが生きているうちに、眼前から消えるのは辛いことなんでしょう(笑)

 さて本論。
 副都が、東京一極を望むやからたちに口当たりがよいなら、そうしましょう。候補地は、京都御苑は避けたいです。現在の京都は、狭隘すぎます。都大路ともうしましても、羅城門、朱雀門から一直線に御所が眺められるような、壮大な雰囲気はないですね。
 よって、疲弊しかかっている関西学研都市を副都の候補とします。国立国会図書館関西館のある地域です。

 さらに別案では。
 九州は太宰府に宮柱太くして、副都とし、そこに摂政皇子を移封するのも良案と思います。Joさんが申されるように、日本は結局アジアの仲間です。大げんかしながらも、経済文化、底での交流は太いと思います。日本が、九州を朝鮮半島や中国との拠点にするという意思表示でもって、今後のアジア外交を進めていくのもすばらしいと思うのです。

追伸
 「三国志の梁山泊」はおそらく「水滸伝の梁山泊」と思量されます。ご確認の上、追伸を削除してください。

Posted by: Jo | 2009.01.18 09:16 AM

Muの旦那さんですよね

 この4~5年間、Muの旦那を読んでいますので、推察しました。梁山泊は水滸伝、間違いましたね、本文修正します。御指摘有難う御座いました。MuBlogではかなり力が入り水滸伝記事を書かれていましたね。

 さて、遷都・副都論です。

 日本の歴史を振り返ると、現在の日本の世界環境を見ると大化の改新の頃に似ていますね。豪族連合の国家形態から中央集権国家に大変身を目指したのが大化の改新でしたね、大王自ら屯倉を廃止し、国家の枠に組み入れようとしました。

 何より、強大な唐王朝の勃興と高句麗、新羅、百済三国での政治改革の影響はヤマト王権に強烈でしたね。今までの豪族の集団では東アジアで生きてゆけないという危機感が大化の改新を起こさせたと理解しています。

 飛鳥から何故、難波に遷都したのか東アジアの諸国に判り易く伝えたかったのではないでしょうか。現在の日本の貿易の50%近くが中国です、アメリカは15%程度ではないだろうか。

 誰が考えても、これからはアジアとの連携が日本を成長させる原動力になると考えていると思いますよ。産業経済省と外務省は是非、西日本に移転させ、副都に置くべきではないでしょうか。それぐらいの改革をしないと、アカンと思いますね。

Posted by: jo | 2009.01.18 12:20 PM

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