雨上がりの日曜日
今日は朝から快晴である、午前5時半に鶴見川の堤防で飛行機を飛ばす。実にすがすがしい、昨日までの冷雨も嘘のようだ。
昨日は予定では、谷中方面の魔界ツアーでしたが、余りの寒さと雨で中止となりました。
(尾瀬ハイキングを調査中)
尾瀬の水芭蕉の季節ですから、尾瀬沼、尾瀬ガ原にでかけようと調査をしています。東京からは沢山のツアーがでているようですね。池袋を夜中の11時頃にバスに乗り、尾瀬に行くツアーが多いようです。尾瀬沼と尾瀬ケ原ともにハイキングするなら、更に一泊が必要なようですよ。
尾瀬戸倉の温泉で一泊するのが良さそうです。至仏岳に登るなら本格的な登山の計画が必要になるでしょうね。燧ヶ岳、至仏岳と言えば尾瀬の名物の山ですね。残念ながら学生時代に登ったことはありません。至仏岳は確か深田久弥さんの「日本百名山」ですよね。
(太王四神記)
参考 太王四神記
あらすじも登場人物もよく判らないですが、高句麗という国と日本の古代の姿を類推しながら観ています。朝鮮半島の国々は全て遊牧民が北方のユーラシア大陸から南下した人々ですから、遊牧民の伝統を受け継いでいる。日本の古代の姿と重なる事が多く面白い。
先ず神官(巫女)が大きな権力を持つ社会組織である事が判りますね。神のお告げを伝えるのが巫女さんです。邪馬台国の女王の卑弥呼を想起させますね。シャーマンの存在なんですね、昨年モンゴルにでかけジンギスハーンの軍隊の出陣の儀式を観ましたが、やはりシャーマンがでてきて占っていました。
国は部族長を頭に部族連合で成り立っている、その大王になるには天の声というか、必然性がなければならない。日本神話の天孫降臨でなければ大王になれないのと同じです。記紀神話もそうなっていますね、天皇は天孫降臨神話にもとずいています。
大王が強大な私兵を持つのではなく、部族に推挙されて君臨するのです。ヤマト王権と同じではないですか。高句麗という国もヤマト王権もほぼ同じ思想にもとずいていますね。
王権のシンボルとして神器が存在するのも同じです。太王四神記では中国の影響で四神(玄武、青龍、朱雀、白虎)となっていますが、ヤマト王権では三種の神器(剣、まが玉、鏡)となります。現代の日本の皇室でも続いているので、古代と現代が混在した国が日本ですよね。
太王四神記では百済がでてきたり、契丹がでてきたり、漢民族の後燕が登場しますね、高句麗が最大に繁栄した広開土王の時代、日本では河内王朝から倭の五王の時代です。日本は伽耶諸国の鉄を確保する為に高句麗の南下に対して百済と伴に高句麗と戦いました。石上神社に存在する七支刀は4世紀末に百済王から感謝の印として物部氏に贈呈されたものでしょうね。
このような部族連合の国から中央集権国家に変貌するのは日本では、聖徳太子さんから天武天皇の時代になるんでしょうね。今でも、中東の国々は高句麗、ヤマトの時代と変わらない部族連合の国ではないでしょうか。
(閑話休題 古代の韓半島)
王建の遺訓と全羅道の地域被差別
(新潮社 韓国(世界の歴史と文化 金両基氏監修))
・ 943年高麗(コリョ)の始祖王建(ワンゴン)はこの世を去る時、王朝の永続と繁栄の為に10カ条の遺訓を残した。「訓要十条」といい王朝の末葉まで治国の基本理念として守られた。その第8条に「全羅道地域からは国政を担う人材を登用してはならない」とある。今日も金大中の出身地である全羅道に対する地域被差別が問題となっているのはこの遺訓が原因だ。
・ 仏教を国家鎮護の理念としたが、寺社の勢力が大きくなる事を懸念した。第1条には「後世に奸臣が政権を執り、僧徒の要請で寺社を営むような事があれば、寺社が互いに争う事になるので、これは禁じよ」
・ 全羅道は山の形と地勢がともに逆さに走り、人心もまた同じである。州や郡の人が朝廷に参与して王候や重臣と結婚して国政を執るようになれば、国家に変乱をもたらしたり、統合された怨みを含んで反逆する。又、早くから官寺や奴婢、そして渡し場の雑尺(チャブチョク)に属しているものが、或いは権勢家について役を免じ、或いは王候、宮院にくっついて姦巧な言語を持って権勢を弄し、政事を乱すなど、色々と災変を起こすので例え良民といえど、それに相応する位に登用してはならない。
・ 1000年もの長い年月、全羅道地域は政治に日陰に置かれ謂われなき被差別を受けた。
・ 王建の理由の一つには、覇を競いあった後百済の始祖キョヌオンは長子の神剣(シンゴム)に王位を簒奪され、こともあろうかライバルの王建のもとに逃げ込む。そして王建の軍の力を借りて後百済を滅ぼした。子が父を裏切り、父が子を殺し国は滅ぶ。王建はその悲劇を二度と繰り返したくないと遺訓を残した。
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