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韓国紀行(9) 落涙 落花岩、百済

 今回の旅のクライマックスです。日本のヤマト王権と極めて深い関係にありました百済を訪れます。朝鮮半島に於いて過去の歴史上一番に文化の華が開いたのは百済王国でした。(地元ガイドさんの話)

その百済も660年に新羅と唐の連合軍は百済を滅ぼします。追い詰められた百済の官女達百名以上が断崖絶壁の上から白馬江に身を投げたのですね。その様はまるで、花弁が舞って散るが如く儚く美しかったと歴史書は述べています。

 3年後にやっとヤマト王権は百済復興を願い軍を出しますが、白馬江河口の白村江にて羅唐連合の水軍に大敗を喫するわけです。

 マイフォト 落涙 落花岩 百済最後

 マイビデオ 落花岩、皐蘭寺、白馬江(1)

 マイビデオ 落花岩、皐蘭寺、白馬江(2)

 マイビデオ 落花岩、皐蘭寺、白馬江(3)

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 百済は新羅が唐と連合した軍に660年に滅びる訳ですが、百済の将軍である鬼室福信は日本の斉明天皇、中大兄皇子に復興要請をします。そして日本に人質となっていた百済皇子の余豊璋をたてて戦います。

 開戦前夜、九州の朝倉橘広庭宮にて突然に斉明天皇は急死します。不思議な鬼火の話や建物が燃える話がでたり、斉明天皇の葬儀には大きな笠を被った鬼が見下ろしていたとか不思議な話が連続します。

 そして日本の水軍は白馬江河口の白村江にて大敗を喫する訳ですね。その後、中大兄皇子は九州から本当に飛鳥に帰還出来たのか不明です。天智天皇として大津宮で即位しますが、飛鳥というか大和には帰る事ができなかったのではないでしょうか。

 (落涙 落花岩)

 白馬江の船上と扶蘇山城の断崖絶壁の上にある百花亭から多くの官女達が身を投げた場所を実地検証する事ができました。彼女達は何故死を選んだのでしょうか、生き延びる道は無かったのでしょうか。今はあれだけ文化の華を開いた百済には当時を偲ぶ遺物は一切残っていません。わずかにこの儚い悲劇の断崖だけが残っているのです。

韓国では慶州の古墳公園から歴史遺跡の復興作業は行われ、ソウルでも景福宮の復興とかどんどんされているが、こと、百済に関しては殆ど手がつけられていないのが実情だ。むしろ、歴史を消し去ろうとしているように思えるが私だけの感想だろうか。

 韓国の歴史は難しいとこの百済に立ってそう感じた。

20084korea_030  百済をクダラと呼ぶのは今だ定説が存在しないそうだ。大国(クンナラ)からきたのではないかという説。そして、この百済の港の名前からきたという説があります。日本に渡って来た百済の人々は何処から来たかと問われると、大きな百済の港であるクダラから来たという訳ですね。

 それから、異説、トンデモ説ですが実は余豊璋は鎌足ではないか?という妙な説があるそうです。それは、この百済滅亡から白村江の戦いの期間、鎌足の歴史的記述が一切無いという事実から憶測された説です。

 私は生まれ育ちが北河内郡大字招堤村です、王仁博士、百済寺とクダラに囲まれて育った訳ですから自分の故郷を見学するような気分でした。しかし、残念ながら今は百済の栄華の跡は何処にも残っていませんでした。国破れて山河あり の杜甫の気持ちですね。

 百済の栄華の跡は、むしろ日本に残ったと解釈したい。

  参考記事 飛鳥寺のモデル、韓国扶余の王興寺

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Comments

 飛鳥寺の伽藍様式

 ちょうど、Joさんが韓国へ出発された頃に、飛鳥寺の伽藍様式は、百済の都、扶余にあった王興寺を真似たものではないかとのニュースが流れました。

http://www.asahi.com/culture/update/0415/TKY200804150318.html

そこへ行ってらしたんですねぇ。
百済と斉明天皇との関わりなど、興味深かったです。

Posted by: ほかも | 2008.04.30 04:14 PM

URLが切れるみたいですね。
二行にします。
http://www.asahi.com/culture/update/
0415/TKY200804150318.html

Posted by: ほかも | 2008.04.30 04:17 PM

ほかもさん

 有難うございます、百済からは寺院建築技術者、瓦博士から露盤制作技術者、沢山の技術者を派遣してくれたのですね。

伽藍設計図も勿論伝わったのでしょうね。是非とも韓国、日本両国で協力して研究して欲しいです。

 ニュース記事も本文に入れときます、有難う。

Posted by: jo | 2008.04.30 05:10 PM

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