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モンテ アルバン遺跡探訪

 今回のメインイベントであるモンテ アルバン(Monte Alban)遺跡を訪問する事が出来た。

マイフォト  モンテ アルバン遺跡写真集
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 オアハカ市内のホテル”Rvera de Angel"からバスがでています、往復で250円程度で30分間隔で出ているので、利用して下さい。滞在時間は2時間で帰りのバスの時間は決められてしまいます。所要時間は30分程度で到着です。

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 バス停の情景ですが、メキシコらしいですね。さて、遺跡ですが紀元前500年頃から建設が始まり、オアハカ盆地を一望出来る山の上に建設された要塞都市、山城ですね。9世紀頃まで栄え人口2万人以上を抱えマヤ文明が栄える前に高度な文明を築いた場所だそうです。
中央アメリカ最古の遺跡だそうですね。遺跡は巨大でサポテカ人は山の頂上を削り取り巨大な都市を建設した。

 (球技場)

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 ヤグール遺跡でもご紹介しましたが、ローマ人のコロッセオと同じでここで石の輪にボールを入れる競技だそうですが、オアハカ近辺の球技場では石の輪が見つかっていないそうだ。博物館の埴輪で想像するとお相撲さんがまわしの代わりに、数十キロの石で出来たまわし風の物を腰に巻き、頭にも石で出来た飾りをつけ、重戦車のように相手と衝突する、両軍で無事五体満足で終る事は無いような凄まじい殺し合いではなかっつただろうか。

(大神殿、天文台)

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 遺跡のど真ん中に大神殿と天文台が存在する。天文台は他の建物と方向が45度ずれて建造されています。
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 遺跡全体は中央に大神殿と天文台を配置しそれを取り囲むように長方形で各種建造物が並んでいる。東には北から球技場、そして宮殿が立ち並び、南北に巨大な基壇が残されている、多分パルテノン神殿のような石の円柱の上に建物が建っていたのでしょうね。西側は階段ピラミッドが並んでいます。

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 有名なのは、踊る人々のピラミッドというものがある。壁面300枚の巨石石板に裸で目を閉じ、口をあけ局部から血を流す捕虜とおぼしき人々が拷問をうけた姿か、凄惨な場面である。
娘が聴いた話では心臓をえぐり取られた人が階段の上から投げ捨てられる光景があったと言う、何とも権力を維持するのは大変だったのですね。
 南の大基壇の近くには明日香の苑池遺跡のように薬草園が存在したそうだ。今でも、現地の人々はここに来て薬草を探していると言う。

 ともかく、360度盆地を見下ろす山の上に巨大な砦都市を築いたものですね、帰国したら色々と取材データを元に研究してみたいと考えています。

(追伸)
球技はコート後方からボールを腕で叩いて相手コートにワンバウンド以内で打ち込み相手が捕手出来なく、壁に当たれば得点となるゲームだそうだ。他の遺跡の球技場では丸い輪の石で出来たゴールが壁の上にあり、そこにボールが入れば高得点となるという球技場もある。
 マヤ神話ではこのゲームはぺロータ球技と呼ばれ、宗教上重要な意味を持っていたようだ。球技は対立する宇宙の力を象徴しており、太陽と月、昼と夜、闇/悪を象徴する冥府と光/生命である聖なる太陽や月との対立でもあった。ボールの動きは惑星の動きと捉えていたそうだ。
 観客は壁の上から観戦していたのだ。

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