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アンコール遺跡の旅  おわりに 

 ベトナムに在住している間に是非とも訪れたいと思っていた旅が実現出来良かった。9世紀頃から14世紀終わりにかけてインドシナ半島の殆どを支配したクメール王朝の栄華をみてみたいと思っていた。

 同時に不安と気が進まない部分もあった、それは戦争の傷跡を見なければならない厳しい現実です。地雷の被害を受けた人々の姿や、クメールルージュの悲惨な結末である。ベトナムが介入した戦争についても微妙な話なので、ガイドさんに訊く時は言葉を択んだ。

 (文明は滅ぶものだ)

 アンコール遺跡の中でもタプロム寺院の遺跡をみて感じるのは文明は滅ぶという歴史的な事実でした。自然の前では人間の英知など、無力であるという何処か古神道に通じる思いを改めて認識した旅でした。

 改めて、古神道の自然の前では何事も受け入れねばならないという、考え方が自分の中に確固として存在してる自分を見る事が出来た。多分、クメールの人々の精神世界においても古代からの蛇神信仰を基盤としてその後輸入された、ヒンズー教、大乗仏教と自然に受け入れた節がある。

 (戦争からのの復興には半世紀)

 私は戦争直後に生まれた戦争を知らない世代です。日本は半世紀をかけて復興したと思う。カンボジア、ベトナムをまじかで接するとその思いが強い。半世紀はかかると思う。今、日本では改憲の政治問題が注目を浴びている事も承知だ。

 作家井上ひさしさんが提唱してるような、現行憲法を日本人の手で作り直したいのであれば、現行憲法をヤマト言葉で表現すればいいのではないか、という考えに共感を覚えます。司馬さんが晩年に書かれた小学生だったか、中学生の教科書か忘れたけど、”21世紀に生きる君たちへ”という文章が今も忘れない。この文章を読んで深く感銘した事を思い出す。

 (遺跡の修復について)

 日本を初め多くの国々が遺跡の修理・保存・修復に協力しています、私も個人的に何が出きるかという思いは強く有ります。しかし、今はそれ以上に現状のカンボジアの子供達を如何に貧困と病気から守る手助けが出きるかの方が私には重要だと思いました。

しかし、遺跡の修復作業には現地の人々の雇用が促進されるし、両面でカンボジアの人々を助ける事にもなる事を知りました。現場を見る事が出来て、今は何も出来ていないが行かなかったよりはましだと思いました。

 終戦直後の焼け跡で育った私には戦争の傷跡をみるのは辛い。戦争だけは何が何でもしてはいけないと思います。日本列島は南北に連なる長大な島国の連合であり平野は20%しか存在しない、幾ら攻撃しても人々は山岳に逃れ永遠にゲリラで侵略者と戦う民族だと考えています。

今回の旅は平和と文明の崩壊という重いテーマを意識せざるを得ない旅でした。

Angkor2_039  最後に、ベトナムまで一緒についてくれてくれている家内に感謝です。この旅は東南アジアに住んでいた記念として残るものだと思います。半年間何処にも連れてゆかず、これが最初で最後かも判りません。

記念になる夫婦の旅になりました。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

 (アンコール遺跡の旅)
 充実したレポート、ありがとうございました。

 芸術とも言うべきレリーフ群、自然に浸食されるタブロム寺院、アンコールワットの夕日、どれをとっても深く心打つものがありました。

 Joさんのエピローグを読んで、この旅が単なる観光目的ではなかったことを知り、ますます胸が熱くなりました。いいレポート、ありがとうございました。

Posted by: ほかも | 2007.05.09 02:39 PM

ほかもさん

 実は今週一杯でハノイを引き払い来週月曜日の深夜便で家内と一緒に日本に帰国します。会社の方は辞職しました、大学関係は必要なときに来ればいいですから、しばらく日本を拠点にやります。

 半年間という短い期間でしたが、無我夢中で駆け抜けた充実したベトナム生活でした、志半ばですが、悔いはありません。

 記事で書きますが、まだまだ第二の人生は長いと考えこれからも、グローバルな仕事を続けて行き納得の行く人生を送りたいと思います。

 家内は半年間、慣れないベトナムで苦労をかけました、これが私の気持ちの旅でした。

Posted by: jo | 2007.05.09 03:28 PM

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