南越雑記帖 (1)
ハノイに赴任して一ヶ月が早くも経過した。歳をとるとそれでなくても、日々が急速に過ぎ去ってゆくのだが、一段と早い。
こちらに来て、色んな事を考えたり、疑問が生まれたり、感心したり、驚いたり,諸々です。日頃のメモを記録しておく事にした。南越雑記帖とします。ベトナムという国名は皆様御存知の通リ越南と漢字表記されます。
歴史の本を読んでいると、中国王朝が清の時代にベトナム統一した王様が南越という国号を名乗ることを申請したが、却下され越南となった歴史があるそうです。その理由は中国王朝が秦の時代後半に南越という国が中国南部に生まれ、大いに秦,漢王朝を悩ませた歴史があるそうです。
中華王朝としては決して歴史を忘れない民族ですね、だから、南越国号を認めなかったそうです。現在のベトナムも決して中国抜きには国際戦略を建てる事は出来ないそうです。私は敢えて、雑記帖には南越という言葉を使う事にしました。
(インフラの整備が急務)
WTO加盟を昨年果たしました、これはベトナムがこれから世界の経済社会の中で生きて行くという表明であり,決意と私は捉えています。その為には従来のベトナムの大事な文化に関わるものは残し、文明に関わる変化させねばならないものを変える必要です。
先ず,インフラの整備が十分ではありません。先ず道路ですが信号が少なく、交通ルールも徹底していません。横断歩道は日本人観光客は絶対渡れないのが現状です。ハイフォンに行く高速道路でも、牛に引かれた荷車が歩いています。
物流速度は経済の要ですが、十分とは言えませんね。地下鉄も鉄道も有りません、皆さんバイクで通勤です。バイクが道路に溢れ、ハノイの小さな市内はマヒ寸前ですね。社会資本が十分では無いから建設が出来ない。
社会資本を蓄積するには、企業も国民も税金を払わないと社会資本の原資が出ない。もっと税金を払うことが出来る経済を豊かにしなければならない。日本の高度経済成長時には随分と働き、会社も会社員も国民は税金を払い日本の経済成長とインフラを建設出来たのだ。
この税金を払うのが金持ちだけでいいという、考えは捨てねばベトナムは良くならないと思う。新投資法、新企業法が試行されたので、これからのベトナムは変わってゆくと信じている。
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