jo君のヨイトマケ奮戦記(18)
連日30度を越す暑さが続き現場での作業は厳しい状況です。湿度も高くて頭に巻いたタオルが1時間で汗によりビショビショです。ヘルメットと頭の間にタオルをしていないと、頭がおかしくなりそうです。
戦国時代の武将は頭を剃ったのは何か、判る気がします。兜は重くて焼けた鍋を被っているようなもんでしょうからね?(笑)
遺跡発掘作業に参加して、早くも3ヶ月を経過しました。終盤に来て重要な発掘が目白押しとなりました。ベテランのお話ですと、何時も終盤に重要な遺物が見つかるそうです。
異なる二箇所の発掘現場のⅩ層(3万5千年前~)から石器が発掘されました。多分、1年後には詳細な報告資料が提出されるはずです。旧石器時代の専門家にとり注目を浴びる事になると予想されますね。
連日、専門家の諸先生達が訪れこれから研究されると思います。しかし、3万5千年前といえば未だモンゴリアンが南北アメリカに渡る以前の時期ですよね。
日本列島は未だユーラシア大陸と陸続きの時期ではないでしょうか?
現場の師匠の話では、モンゴリアンがアメリカ大陸に移動を始めたのは1万8千年前だという話です。NHKの番組ではカナダ北部に大きな氷の塊が存在し南下できない状態が長く続いたと。しかし、その頃に一筋の道が開け大型動物が南下を始めたそうです。
その動物を追いかけて、モンゴリアンがアメリカ大陸を南下したそうです。話はそれますが、米国駐在時代にマンハッタンの北の公園(セントラル・パーク)に巨大な石が鎮座しています。この石達は遥か氷河期にカナダから氷河で運ばれた石だと聴きましたね。
さて、もう一箇所からもⅩ層から石器がでました。
トレンチを拡大掘削途中に発見されました。長さ20センチ程度の石の棒です。未だ取り上げていないので、何かは判りませんが、石器である事は間違いが無いそうです。
そして、昨日はその近くから又、大型の石器が発見されました。明らかに3万5千年前に人間がここに居たのでしょうね。どんな人々だったんでしょうか?彼らは土器を持たない人々だったようです。
(礫群と炭化物集中部)
残念ながら、携帯電話のカメラから撮影した画像がココログでは使用できないようです。礫群の下部の地層に堆積した炭化物の年代測定とその種類の分析、そして、礫群の残留磁気の分析が始まりました。
師匠の話では、このⅣ層下部の礫群(1万8千年前か?)の成り立ちを科学的に分析するそうです。此処がゴミ捨て場なのか炉跡なのか調査するのに、残留磁気を調べるそうです。
石を焼くと磁気化するそうですね、沢山の集積した石を調べ磁気化された方向でこれらが、適当に捨てられたバラバラの石なのかどうかを調べると言う。
まさに、考古学は総合科学なのですね?
(蛇足ですが・・・)
昨日は午後3時頃雷雨があり、遺跡ちかくに落雷した。クワバラクワバラ!(笑)そして夜は恵比寿で宴会だった。 恵比寿宴会模様はテッチャンのBlogでどうぞ。
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