jo君のヨイトマケ奮戦記(16)
炭化物集中部について
今回の遺跡では色んな層において炭化物集中部が発見された。地層は旧石器時代の地層であるが、1ミリ程度の微細な炭化物がごま塩を撒いたように直径2~3メータの範囲で発見された。
何かの燃えカスですが、微細です。一つ一つに竹串を刺して全貌を図面にとります。
左二枚の写真は同じ場所で、右端は異なる場所の炭化物集中部の様子です。師匠の宮下君の話ではこのあと、真ん中で線を引き掘削して断面図を記録するそうです。同時に、炭化物のC14年代測定調査をして絶対年代を調べます。
旧石器時代の地層ですが、礫群と石器が多量に発掘されている場所であり、年代を狭める為には炭化物は有効です。
8区から発掘された室です。遺跡発掘途中に突然に天井部分が崩落し危うく調査員は助かりました。
地下に空洞がある場合はベテランだと判るそうです危険の可能性は事前に判っていたという話です。
さて、この室の年代は未だ判りません、何を格納していたのかも不明です。今後の調査により解明されると思いますね。
子供の頃、招堤村のお百姓さんのお家には必ず地下に巨大な室が有りました。梯子で降りるのですが子供には怖いけれど、何かヒミツの部屋のような気がして友人と潜入したものです。野菜とか薩摩芋、じゃが芋、色んな農産物が保管されていましたね。
しかし、もう2月半私はこの遺跡の発掘現場に立たせて頂いた。毎日が新しい知識と発見があり、興奮が続いています。
現場の作業は辛いですが、しかし苦有れば楽有りの心境です。
参考: 炭化物研究してる人
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