jo君のヨイトマケ奮戦記(14)
現場では師匠さんが沢山おられるんですが、今日も宮下さん(院生)に色々と教えて貰いました。先ず、礫群についてです。
右三枚の写真は場所が離れていますが、Ⅳ層から出土した礫群です。こちらの場合は石が焼かれた痕跡が有ります。割れたものも沢山有ります。
この用に石が集中的に出土する状態を礫群と言うそうです。ところで、これは自然にこのような状態が形成されたわけでは無く、人々が関わったと解釈されているそうだ。
縄文の時代から肉を焼いたり、煮る時に鍋に焼けた石を入れたり、土中に焼き石を入れその上に葉っぱでくるんだ肉を置いて蒸し焼きにするとか・・・。大層、調理において石は活躍したそうだ。
それだけでなく、保温効果が有り、寒さを凌ぐ為に焼き石を使用したのではないのだろうか?左端の礫群は焼けていない石であり、未使用だ。左三枚の写真の礫群は使用済み石ころである。長く使うと割れてしまうのでしょうね。
宮下さんの説明では、左端の写真の解釈では、この礫群を使用する前に何らかの事情で人々は移住したのでは無いか?と言う。右三枚の礫群は近くに数箇所纏まって出土している。これは人々が使用した(定住した)痕跡では無いかと言う。
ところで、この重機は何か?ご存知でしょうか?コンクリートを粉砕して小さな石ころ状にしてしまう機械です。何と名前が?”ガラパゴス”と言うのだそうだ!(笑)
これは、解体した建物のコンクリート片を粉々にしてしまう便利なものだ。
kazzさんは二個目の3メータ四方のピットを掘削されました。この穴は最初と最後は私も参加して掘削しました。Ⅹ層迄掘り進むのは大変でしたね。穴の中は灼熱の蒸し風呂状態であり、これに耐える事が出来れば、何でも出来そうです!(笑)
宮下さんの発掘道具です。壁を削り、地層面を明確にしたり、地層境界線を削り込む道具でもあります。
皆さん、自分で工夫して色んな道具をお持ちですね。
(閑話休題)
私のBlogもお陰様で2004年4月から始めまして、昨日で累計15万アクセスになりました。皆様方及び、コメントしてくださる少数の仲間のお陰と感謝してます。
最近はココログの調子が悪くて、編集途中で記事が消えたり、頭にくる事が続いていますが、頑張って欲しいと思います。
ラジコンと長くご無沙汰していますが、早く再開したいと思います。これからも、宜しくお願いします。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- エゾライチョウとクマゲラを見る旅 総括編(2018.07.09)
- 2018年春の渡りの飛島 総括編(2018.07.09)
- 南ゴビ砂漠探鳥紀行(2018年6月15日~20日) 総括(2018.07.06)
- 2017年 春の渡りの飛島記録(2018.05.15)
- 豪州鳥見紀行 ケアンズ・エアーズロック・シドニー チエックリスト(2018.02.21)
Comments
1枚目の写真といい、kazzさんの掘削された3メータのピットといい、発掘が仕上がった現場というのは、美しいものですね。人の手で成されたとは思えないほどの仕上がりです。
15万アクセスおめでとうございます♪
私なんかブログを始めて2年近くなりますが、季節が一巡すると、記事を書くネタがなくなって、大変苦労しております。それなのに、『JoBlog』は「ヨイトマケ」に「上高地」・「江戸湾クルージング」などと、ますます内容が進化・発展を遂げられ、スゴイなぁ~と感心しております。最近では、(生きるパワ~)が、このブログから得られます。やっぱり体験談というのは、迫力がありますね。
「Joさんも炎天下一生懸命穴掘ったはるし、アタシも洗濯や水やりがんばろう!」って思いますデス。(えっ?全然レベルが違うやろ!って。そ~でした。ペコリm(_ _)m。)
自分のブログはやめても、『JoBlog』の読者はやめませんので、いつまでもお元気でがんばってください★(でもこれから暑くなりますので、くれぐれも無理なさいませんように・・。)
Posted by: ほかも | 2006.06.07 11:00 AM
ほかもはん
何時も、古都奈良から素晴らしい四季折々の写真と記事、有難う御座います。
私はこの二ヶ月少し、発掘現場を経験していますが、沢山の人々にお会い出来て、随分と成長しました。(笑)
まさか、本格的なピットを掘るとは考えてもおりませんでしたね。人間やれば、出来るんです。(笑)
生きるパワーと言うほどではないですが、まだまだこの世には未経験な分野が有りますので、覗いてみたい気持ちに変わりは有りません。(好奇心旺盛)
これからも、宜しくお願いします。
Posted by: jo | 2006.06.07 12:03 PM
Joさんお疲れ様でした。ピット堀もブログも…。それにしても15万件とは恐るべし!話題が豊富なJoさんだからこそ成し得た偉業です。これからももっともっと我々を楽しませて下さいね。今日はこれから高校時代の仲間と旧交を暖めに行ってきます。遺跡発掘現場の写真と例の用語集を見てもらいます。それに日に焼けた顔は皆を驚かせるに違いありません。二日酔いにならない程度に楽しんで参ります。では、明日また現場でお会いしましょう。
Posted by: Kazz | 2006.06.07 06:34 PM
kazzさん
同窓会ですか?皆さんいい歳でしょうから、楽しいと思いますね。
遺跡発掘はマイナーな世界ですから、皆さんは興味を持たれると思いますよ!古代を堀りと言う事が如何に未来と関係しているか?
古代の先人の知恵を如何に活かすかですよね?そして、長い年月のスパンで物を考える視点を是非皆さんに話して来て下さい。
発掘辞典は面白いと思いますよ!では、あまり飲みすぎないようにね。(笑)
Posted by: jo | 2006.06.07 07:25 PM